【むきばんだ遺跡発掘調査レター5】
梅雨の長雨も台風4号とともに一息ついて、発掘調査現場にも真夏の太陽が照りつけ始めました。気温も30℃を超えました。暑い、です。
松尾頭(まつおがしら)地区では、現在、南側の斜面部で、一次調査(ゴルフ場計画時の発掘調査)の廃土を取り除きその下に遺構がないかどうかを調べています【上の写真】。
一次調査では、今回の調査区の近く(上の写真の手前側)で、斜面を段状に加工して造った平坦面から大型の掘立柱建物などが見つかっています。
今回の調査では、こうした平坦面がどこまで広がっているのか、新たな平坦面が見つかれば、そこにどんな遺構が設けられていたのか(斜面をどのように利用していたのか)を調べることが調査課題のひとつです。
実際、現在行っている作業では、廃土に埋まった旧表土(黒い腐植土)を追いかけ、平坦面の一部が出始めています【下の写真1】。
写真1 平坦面が出始めたようす 写真2 ふいごの羽口?が出土