発掘関連お知らせ

　１１月４日（日）に、第１４回妻木晩田遺跡発掘調査委員会を開催しました。

　当日は渡邊貞幸委員長（島根大学教授）をはじめ４名の委員に今年度の発掘調査について現地で指導、助言をいただきました。

　今年度の発掘調査は、松尾頭（まつおがしら）地区でこの地区の集落の全体像を明らかにすることを課題に行っていますが、これまでに弥生時代終末期（約１８００年前）を中心とする時期の竪穴住居跡１０棟などの遺構が見つかっています。
　委員の先生方からは、「性格が分からない遺構を分からないままにしておかないように」、「竪穴住居が廃絶して埋まった後にその場で新たに竪穴住居を造っている場合、廃絶した住居をわざと埋めたのか、自然に埋まったのかをよく観察するように」などさまざまな具体的な助言があり、今後の調査で明らかにしていくことにしました。

　また、その後、会場を事務所に移して、来年度の発掘調査計画などをご議論いただきました。
　来年度は、今年度の調査区の東隣りの地区を調査する計画ですが、この計画について「松尾頭地区全体の集落の移り変わりにどのような特徴があるのかを見据えた調査にするように」などの指摘をいただきました。

　なお、今年度の発掘調査成果については、１１月２３日（金・勤労感謝の日）、午後１時３０分から現地説明会を開催します。