発掘関連お知らせ

作成日:2009年06月08日
松尾頭地区で窪地を調査中!

松尾頭地区の窪地
松尾頭地区の窪地

妻木晩田遺跡では、弥生時代の後期の遺構が、2000年近く経った現在でも埋没しきらずに窪地として残っています。この窪地、松尾頭地区では8箇所で観察することができます。

 これらの窪地のうち、2箇所については直径10m以上の範囲で窪んでおり、大型の竪穴住居跡になる可能性が考えられました。そこで、今年度はこのうちの1つについて、大型の竪穴住居跡かどうか明らかにするため調査を行うことにしました。


松尾頭地区の窪地1
窪地1の調査

遺構をなるべく傷つけないように場所を限定し、1m幅で調査していきました。その結果、窪地は直径6mほどの弥生時代終末期ごろ(3世紀ごろ)の竪穴住居跡でした。

 竪穴住居跡に溜まった土の堆積状況を見ると(写真)、黒色の土や褐色の土が床から交互に堆積していました。おそらく窪んだ部分に土が流れ込み、徐々に堆積していったと考えられます。ちなみに、黒色の土の中からは古墳時代の須恵器(6世紀以降)が出土しており、廃棄後200年以上経ってもそれほど埋まらず、住居の廃棄後、ゆっくりとしたスピードで埋まっていったことがわかりました。

窪地1の堆積状況
窪地1の堆積状況 

 松尾頭地区では9月下旬頃まで発掘調査を継続していく予定です。随時見学も受け付けていますので、お気軽にお越しください。
※発掘調査見学は、平日午前10時から午後4時まで行っています。お申込み不要です。

 

【休園日】

  • 7月の休園日
    7月22日(月)
  • その次の休園日
    8月26日(月)
  • 年末年始の休園日
    12月29日~1月3日

Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000