鳥取砂丘では、林縁などにアリジゴクが住んでいます。
それらは餌を獲得するためにすり鉢状の穴をつくり潜んでいます。
蟻が無数にいるので、それらを捕食していると思われます。
アリジゴクの巣
多数の種類がいるアリジゴクですが、鳥取砂丘ではクロコウスバカゲロウとハマベウスバカゲロウの2種類が生息しています。
下の写真が6月8日に撮影したアリジゴクです。
アリジゴク(クロコウスバカゲロウ)の幼虫?
両者は似ているため識別するのは難しいですが、頭部の模様で判別できるようです。
断定はできませんがクロコウスバカゲロウの模様に似ています。
クロコウスバカゲロウは全国の海岸や河川の砂地にいます。一方ハマベウスバカゲロウは、限定されたエリア(福岡県、島根県、鳥取県、新潟県)にしか生息していません。鳥取砂丘では両者を同時に観察できる珍しい場所です。
とはいえ棲み分けをしているようで、林縁にいるのがクロコウスバカゲロウです。
アリジゴクは成虫になるまでに2年を要しますが、クロコウスバカゲロウは1年で成虫になるようです。
では成虫の姿とは・・・
アリジゴクの成虫先日砂丘内で発見しました。成虫になるとトンボのような姿になります。残念ながら種類は判りません。
アリジゴクの中には巣穴をつくらない種類もいるようです。アリジゴクも奥深いです。
(松尾レンジャー)
砂丘事務所 2009/07/17