砂丘事務所では、(財)自然公園財団鳥取支部との共催で、秋の砂丘ガイドツアー「砂丘の不思議発見隊」と“砂丘、時空の旅”を開催中です。そのツアーの中でもいくつかご紹介するのですが、今日は砂丘に生息する生き物について少し書いてみます。
まずは、蜘蛛です。
これは、どこにでもいそうな蜘蛛。みなさんご存じかもしれませんが、昆虫の脚は6本、蜘蛛の脚は8本。虫は虫でも蜘蛛は昆虫ではないんです。
そして、鳥取砂丘に生息する蜘蛛。
「イソコモリグモ」といいます。主として日本海側の砂地、特に砂丘地に生息する大型クモで成体は2センチ位になります。
背面は見てのとおり砂の色に似た地味な灰白色ですが、腹部はよく目立つ黒い斑点が数個並んでいます。
他のコモリグモ科の蜘蛛は、ほとんど一定の住みかを作らないのですが、このイソコモリグモは砂地に管状の穴を掘り、巣として生活に利用しています。(鳥取砂丘検定公式テキスト 33ページ)
次に、アリジゴク。
鳥取砂丘には4種類のアリジゴクが生息しています。
アリジゴクの多くは、前向きには歩くことができません。砂の上においてやると、後ろ向きに進みながら砂の中にもぐっていきます。穴を作るときは渦状に回りながら、砂粒を飛ばして次第に穴を大きくしていきます。
穴を作らないアリジゴクもいるのですが、彼らは前後に自由に歩くことができ、穴を作る仲間より大きな体をしています。(砂丘検定公式テキスト 31ページ)
今日はひとまず2つの生き物を紹介しましたが、鳥取砂丘にはまだまだ多くの生き物が生息しています。
みなさん、「鳥取砂丘」に来てみんさいな!!
そしてお越しになった際には
☆来たときよりも美しく☆ スリーサンドをお願いします。
・汚すな(砂)・・・落書き禁止、ゴミのポイ捨て禁止
・無すな(砂)・・・砂丘植物、動物の採集禁止
・見逃すな(砂)・・・風のつくる芸術、その一瞬を見逃してはいけません。(まばたき禁止ではありません。)
そして今日は最後にもうひとつ。
私の強く印象に残っている、とある日の関西からの観光客の方の声を紹介します。
砂丘階段を登って立ち止まり・・・「めっちゃ砂丘ーぅって感じがするー!!」との第一声。続いて「砂がサラサラやぁ~!!」「砂だけだから、いいねん!!」(笑)(笑)(笑)でした。(石橋レンジャー)
砂丘事務所 2009/10/08