発掘関連お知らせ

９月２４日（土）に妻木晩田遺跡仙谷地区で今年度の発掘調査成果をご説明する現地説明会を開催しました。
当日は、天候に恵まれ、ここちよい秋風を感じながら２７名のみなさんにお集まりいただき、仙谷地区の墳墓などの調査成果を見ていただきました。参加されたみなさんは、墳墓の埋葬施設の検出状況など調査員の説明に熱心に耳を傾けていました。
【発掘調査成果】
・弥生時代後期の墓域である仙谷地区において、新たに墳墓と推定される遺構を３ヶ所で確認しました。いずれも区画溝を伴うことがわかりました。
・墳墓１から、石で蓋をした埋葬施設と見られる土壙が見つかりました。今回の調査で唯一見つかった埋葬施設とみられる遺構です（造られた時期は不明）。
・墳墓２は、弥生時代の終わりから古墳時代初め頃（２世紀末～３世紀頃）に造られたと考えられ、既に見つかっている松尾頭１、２号墳や仙谷４号墳とともに、衰退期におけるムラの構造を考える上で重要な遺構です。