防災・危機管理情報


2012年6月15日

砂丘植物の嫌われ者

タイトルの名前で推測できると思いますが、「アメリカネナシカズラ」のことです。
今年も、鳥取砂丘のあちこちに出現し、撤去に追われています。
下の写真は、ハマゴウに寄生したアメリカネナシカズラです。
アメリカネナシカズラ

この植物は名前の通り「根なし」ですが、昨年秋に実った種が落下して、春に芽を出して来ますが、その時は根が付いており、近くの植物に寄生すると自分で根を切り離します。
発芽 直後で根の付いたアメリカネナシカズラを写真に撮りました。
根の付いたネナシカズラ
ハマヒルガオの葉の間から伸びてゆくアメリカネナシカズラの下に伸びた根です。

そして、寄生先の植物に絡み付いて、植物の養分を吸い取って枯らしてしまいます。
ハマヒルガオに寄生して巻き付いた状態の写真です。
ハマヒルガオに寄生
この写真を、更に顕微鏡で観察してみました、矢印部分は吸盤の様に見えますが、この部分から養分を吸い取っています。
寄生の様子

この吸盤より養分を得て成長し、8~9月にかけて多数の白い花を咲かせ、その後 実をつけます。

よって、この花が咲く前までに駆除の必要があり、見つけ次第に取り除いています。
もし見つけられた場合には、一報して下さい。

(赤レンジャー)

砂丘事務所 2012/06/15

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