今回は現在の発掘調査の様子と、発掘調査委員会の現地指導の様子についてお届けします。
今年度の調査では、仙谷1号墓のより詳細な測量や規模の確定のほか、1号墓の周辺の遺構の有無を調べることを目的としています。また昨年度検出された埋葬施設をもつ墳墓についても追加調査を行っています。
仙谷1号墓では、試掘調査の際に掘られたトレンチ4箇所を再掘削し、過去のトレンチの位置の確認や土層の堆積状況を観察しています。突出部については残念ながら良くわかりませんが、石が緩やかにカーブを描く様子などから、四隅突出型であることがよくわかります。
また墳丘規模を確認するため、新たに墳丘墓の北側と西側にトレンチを設定しました。このうち西側のトレンチからは、墳丘から落ちた貼石とともに多数の土器片が出土しました。いずれも小さなものですが、時期などについての重要な手がかりとなります。写真や図面で記録をとった後、取り上げます。
発掘調査も進み、現場の状況が明らかになってきたため、7月30日(月)に発掘調査委員会(渡辺貞幸委員長)に現地指導をお願いしました。現地の状況をみながら、これまでの成果や今後の調査方法について検討しました。大変暑い中でしたが、先生方には多くのご助言を頂きました。ありがとうございました。
今後はこれまでの調査でわからなかった突出部の検出や、仙谷1号墓の東側のマウンド状地形など周辺に遺構があるかどうかを確認していきたいと思います。
発掘調査の進行状況については、今後も発掘調査ニュースとしてお届けしていきますので、お楽しみに!!
【発掘調査現場の公開について】
調査現場の公開については、調査体制や現場の位置などから常時公開は難しいため、原則非公開とさせて頂きます。
HPで随時状況をUPしているほか、9月下旬~10月上旬頃に現地説明会を予定しています。
現地をご覧になりたい方は、是非現地説明会にご参加下さい。