9月1日に開校した鳥取砂丘大学の2回目が、今日開催されました。
今日の講座は「砂丘の文学・芸術講座」と「砂丘ジオ講座」。
まずは「砂丘の文学・芸術講座」から。
鳥取砂丘には有島武郎、与謝野晶子、島崎藤村など多くの文人が訪れています。
彼らの作品や鳥取砂丘に来た経緯をはじめ、鳥取での裏話など講師の先生だからこそ知っている話に皆さん耳を傾けていました。
鳥取砂丘の自然を大切にすることで、優れた文学を育むという先生の締めの言葉が印象に残りました。
次は「砂丘ジオ講座」。
実際に砂丘で調査研究されている講師の先生の話は砂丘を知るうえでとても勉強になります。
座学では、砂丘の成り立ち、スリバチなどの地形や風紋、砂柱などの微地形のことを学びました。
実際に砂丘の中でフィールドワーク。
まず目に入ったのは、昨日の風でできた風紋です。
この風紋を見ながら出来たときの風の向きなどの説明を受けました。
すぐ近くには火山灰露出地があります。
先日の大雨で砂が流され、火山灰が大きく露出していました。
追後スリバチでは、地山とスリバチの高さを確認。
スリバチの形成には、この地山の存在と高さが重要です。
地山の松が枯れて低くなったため、地山に砂が迫っているそうです。
尻無川に向かう途中、ケカモノハシの小丘の斜面にはまるでミルフィーユの様なものが。
ラミナ(葉理)と呼ばれるもので、薄い層が幾重にも重なったものです。
馬の背の頂上まで登り、第2砂丘列を西に歩きました。
途中、砂丘の全体が見える場所で、今日歩いた場所の確認。
それぞれの場所で先生の説明があり、実際に目にしながらの話はとても勉強になります。
長い距離を歩きとても疲れたフィールドワークでしたが、とても勉強になりました。
(オレンジレンジャー)
砂丘事務所 2012/09/29