発掘関連お知らせ

作成日:2012年10月23日
妻木晩田遺跡発掘調査現地説明会を行いました

10月13日(土)に妻木晩田遺跡仙谷地区において現地説明会を開催しました。

当日は70名を超える参加者にお集まりいただき、妻木晩田遺跡最大の墳丘墓である仙谷1号墓や、1号墓の北側尾根の墳墓などの調査成果を見ていただきました。参加者の皆様からは埋葬施設をつくるために河原石を運んだ労力をしのぶ声が多く聞かれました。

現地説明会の様子
現地説明会の様子
現地説明会の様子

発掘調査成果

  •  弥生時代後期の墓域である仙谷地区において、妻木晩田遺跡最大の墳丘墓である仙谷1号墓と、平成23年度に検出した墳墓の埋葬施設の調査を行いました。
  • 仙谷1号墓は四隅突出型墳丘墓で、南北12.5m×東西13.0m(突出部を除く)、残存する墳丘の高さは約1.6mあり、同時期の他の墳丘墓と比べて高く大きな墳丘墓であることがわかりました。 
  •  南~西側の面と北~東側の面では貼石の置き方に違いがみられ、日本海や淀江平野に面した南~西側をより見栄え良くつくっていることがわかりました。 
  •  仙谷1号墓の北側尾根にある墳墓から、石組みの埋葬施設がみつかりました。河原石を複数用いて蓋をしており、一番大きな河原石で最大で長さ1.2m程度あります。阿弥陀川や日野川などの河原からここまで運んできたものと考えられます。
  • この墳墓は遺物が出土しておらず正確な時期は分かりませんが、形状などから、妻木晩田遺跡の衰退期である弥生時代末から古墳時代前期(2世紀末~4世紀頃)に造られたと考えられます。同時期の埋葬施設はほとんどが木棺墓や土壙墓であり、石組みは珍しいものです。

現地説明会資料PDF(2.11MB)

 

【休園日】

  • 7月の休園日
    7月22日(月)
  • その次の休園日
    8月26日(月)
  • 年末年始の休園日
    12月29日~1月3日

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