12月15日(日)に、ガラス勾玉づくり講座を開催しました。
講師は、愛媛県・松山市考古館の小玉亜紀子さんです。
ガラス勾玉づくり講座は、むきばんだ史跡公園では初めての試みとなります。
参加された13名のみなさんと「鋳込み」という技法でガラス勾玉製作を体験しました。
はじめに、弥生時代のガラス勾玉作りについて小玉先生の解説。続いて先生による実演です。見逃さないよう、皆さん身を乗り出して見つめています。
ぷっくりとした形の勾玉にするためには、鋳型にたくさんガラスの粒を積み上げるとよいのですが・・・。これがなかなか難しいのです。
いよいよ鋳型を火の上へ。積み上げたガラスの粒を崩さないよう、慎重に網の上にのせます。ガラスの粒は、とかすのに600~650度の火力が必要です。
そこで、鞴(ふいご)を使って送風すると、どんどん七輪の中の火力上昇!まるでドラゴンが口から出すように炎が吹き出します。
送風を続けながら、数分ごとに蓋を開け、ガラスのとけ具合を観察。
ガラス粒がうまくとけたら、鋳型を七輪から木炭の上に移動させます。急激に冷えるとガラスにヒビが入ってしまうため、1時間ほどゆっくり冷まします。
勾玉を鋳型から外し、砥石で形を整えます。仕上げに、紙やすりで磨いて完成です。
重厚感のある、きれいなガラス勾玉が完成しました。
完成した作品を持って記念撮影。