８月に入ってから雨の日が多く、傘の出番が多い夏になっています。天候が回復した８月１９日、三徳山（みとくさん）の夏の魅力を探しに出かけてきました。

　この記事は、元中学校校長で三徳山の植物に詳しい森本満喜夫氏と三徳山三佛寺執事次長の米田良順氏に助言をいただき掲載しています。

　三徳山は、北を三徳川（みとくがわ）、南を小鹿川（おしかがわ）に囲まれており、川辺では涼を感じられる場所があります。小鹿川の上流に位置する小鹿渓（おしかけい）は、涼を感じられる場所としておすすめです。

三徳山周辺地図


　小鹿渓は三朝東郷湖県立自然公園内に位置し、滝や淵、巨岩があり、清流が流れる景勝地です。渓谷沿いの遊歩道から川に降りると、谷から降りてくる涼しい風と清流の音が夏の暑さを忘れさせてくれます。


小鹿渓の滝と淵


小鹿渓の巨岩と清流


　一方、三徳川の近くでは宿入橋（やどいりばし）が涼を感じられる場所としておすすめです。三徳山行者道入口の宿入橋は、周りに生育する杉の木陰となり、谷からの冷たい風が吹いて、参拝者がホッと一息できる涼しい場所です。


行者道入口の宿入橋


清流が流れ、涼しい風が吹く宿入橋


　夏の花を探して歩くと、三徳山の夏の花の代表格であるイワタバコが、日陰の湿った岩場で咲いていました。



三徳山の夏の花の代表格　イワタバコ


ひっそりと咲くヤマジノホトトギス

　このような三徳山ならではの夏の魅力を、是非現地でお確かめください。

　登山の際にはルールを守り、自然を壊さないように楽しみましょう。投入堂までの登山は険しい道のため十分注意が必要です。また、今回ご紹介した宿入橋へのルートでは三徳山三佛寺等への入山料が必要です。


　関連リンク
　　三徳山三佛寺

　三徳山関係の過去の記事はこちらから参照ください。
　　2014年6月26日

　記事内の背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものであり、カシミール３Ｄソフトで作成しています。