日野郡の観光スポットといえばここ、というほど有名となった『金持神社』。全国からその御利益にあやかりたいと、参拝客がこの神社を訪れます。
![金持神社鳥居前](/secure/930926/1_torii.jpg)
実はこちらにもちょっと素敵な狛犬がいるのですが、ご存じでしょうか。
本殿の方を見上げると、階段の途中でまず一対目の狛犬に出会いました。
こちらは典型的な『出雲式』(構え型)の狛犬で、制作年は明治29年(1896年)。
しかし今回の目的は、階段を登ったところに鎮座するこちらの狛犬です。
![金持神社狛犬1](/secure/930926/5_zagata1.jpg)
制作年は文政12年(1829年)。1800年代前半の制作年は日野郡の中でも古い方ですが状態が良く、寄進者・年号も読み取ることができます。
![台座の様子1](/secure/930926/6_mei.jpg)
![台座の様子2](/secure/930926/7_mei.jpg)
狛犬データベースでは、2対とも同じ『出雲式』とありますが、比べてみるとその顔にはこんなに差があるのです。
![狛犬のお顔3](/secure/930926/10_kao3.jpg)
階段途中の狛犬の顔と本殿前の狛犬の顔。
![狛犬のお顔1](/secure/930926/8_kao1.jpg)
![狛犬のお顔2](/secure/930926/9_kao2.jpg)
少し切れ長気味の目には力があり、体高は60センチほどで決して大きくはありませんが、長年この神社を守ってきた風格が漂います。
![階段上から1](/secure/930926/11_kaidankara.jpg)
今回の取材中に3組の参拝客が熱心にお参りをされていましたが、狛犬にも関心を持ってもらえたらと思いながら神社を後にしたのでした。
日野振興局 2014/09/19