都市計画道路見直しガイドライン

 都市計画道路は、都市内外の歩行者や自転車、自動車の円滑な交通処理を行うとともに市街地の空間を形成するなど、良好な都市環境を確保する上で重要な都市施設として都市計画決定されています。快適な都市生活を目指す上でその役割は大きく、今後も着実に整備することが望まれますが、都市計画決定から長期間にわたり整備が進まない道路があるなど、目的を果たしていないものも存在しています。
 このことから必要性や配置、規模等の検証を行い、現在の計画が将来の都市に必要な道路網となっているか検証し、必要であれば見直しを行うことが求められています。
 鳥取県では、都市計画道路の見直しを行うに当たり、見直しの対象となる路線を抽出するための考え方や手順、判断基準等について定めた「鳥取県都市計画道路見直しガイドライン」を策定しました。

  

ガイドラインの概要

基本的な方針

     都市計画道路は、円滑な移動を確保する交通機能はもとより、環境・防災等の面で重要な空間を創出し、下水道などの都市施設の収容空間を確保する機能(空間機能)、さらには都市構造を規定し、街区を形成する機能(市街地形成機能)を有しており、都市の整備・開発・保全に大きな影響を与えます。

 

1.都市計画に定める意義

  1. 道路の整備には長期間をようすることから、整備等に必要な区域をあらかじめ明らかにすることは、「計画的な整備」、「住民との合意形成」、「土地利用との調整」などの効果があります。

2.都市計画に定める道路

  1. 市街化区域、非線引き都市計画区域の用途指定地域については、計画的な道路網を積極的に定めます。
  2. 市街化調整区域については、市街化を促進するおそれがある道路は定めません。
  3. 非線引き都市計画区域の用途未指定地域については、将来の都市に必要な道路を定めます。

3.都市計画決定する上での留意点

  1. 上位計画との整合
    土地利用や道路に関する上位・関連計画との整合を図る必要があります。
  2. 住民との合意形成
    都市計画道路の区域内では、建築制限が課されることから、計画段階において合意形成を図ることが必要となります。
  3. 環境・景観への配慮
    周辺の生活環境へ与える影響、良好な自然環境や歴史的環境の保全等に十分に配慮する必要があります。
  4. 都市計画の見直し
    必要性や配置、規模等の検討を行い必要に応じて見直しを行う必要があります。

見直しの流れ

1.望ましい幹線道路網の検討

 都市計画道路は、ネットワークが形成されることによって交通機能が発揮されるため、広域的な観点からネットワークを計画することが基本となることから、道路の機能を整理することにより、望ましい道路網を検討します。

2.幹線道路の整理

 幹線ネットワークについて、都市計画決定の有無、用途地域の状況、整備状況、計画・現況幅員、延長等の基本情報の整理を行います。 やじるしイメージ図(PDF:625KB)

3.見直し候補路線の抽出

 3で整理した幹線ネットワークについて、都市計画決定の必要性を判断するため、定量的な視点と定性的な視点から評価を行います。

  • 定量評価:必要性と実現性の観点から点数化し、都市計画決定の必要性を評価します。
  • 定性評価:定量評価で評価できなかった事項について整理しておく必要があることから、定性評価を行います。

4.見直し方針

 評価結果に基づき、都市計画決定の方針を決定します。

5.都市計画決定(変更)の手続き

 決定された見直し方針に基づき、必要な道路について都市計画決定(変更)の手続きを行います。

○見直しのイメージ

   アイキャッチ都市計画道路見直しフロー(PDF:180KB)

鳥取県都市計画道路見直しガイドライン


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お問い合わせ先

鳥取県県土整備部技術企画課
 電話 : 0857-26-7366  
 ファクシミリ : 0857-26-8114
 E-mail : gijutsukikaku@pref.tottori.lg.jp
  

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