視点

  1. 市場経済主義が世界を席巻
  2. 今後更に成長が見込まれる東アジアの経済
  3. 世界に広がる経済格差

分析

 近年、国際間の輸送・交通手段の高速化、広域化等に伴い、製品や資本、労働力等の国際的移動が活発化し、経済のグローバル化が進んでいます。中でも、30億人の大市場であるアジアでは、豊富な労働力、海外からの投資等を背景に経済成長が著しく、GDP(国内総生産)はアメリカ・EU(欧州連合)並みに拡大し、製造業の実質付加価値では、欧米をりょうがし、世界の工場へと発展しています。東アジア地域の経済は、今後更に成長が見込まれます。このような状況の中で、ヒト、モノ、カネ、ワザ、チエなどを「持てる国」と「持たざる国」との間で経済格差も生じてきていますが、アメリカに端を発した金融危機が日本の実体経済にも影響を及ぼしつつあり、景気の不透明感が漂っています。

 本県は、地勢的に北東アジアに近く、西日本と北東アジアとの間における主要な拠点・ゲートウェイ(玄関口)となるポテンシャル(潜在的な力)を持っています。環日本海を始めとする大交流新時代の拠点を目指す本県は、世界経済の新たな発展を先導するアジアの動向に留意しながら、経済だけでなく、観光、文化、人づくりなど多様な分野において、これらの地域との戦略的な連携を構築していきます。

  

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