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古墳時代終末期の代表的古墳「梶山古墳」と、墓制の一つである「横穴墓」の出土品を展示しています。

終末期の古墳

【解説】

古墳時代後期(6世紀)末になると、県内においても前方後円墳の築造が終了する。円墳や方墳は引き続き築かれるが、東部では変形八角形などの「多角形墳」が築造されるのが注目される。

古墳の築造が終わる7世紀中頃になると、葬送儀礼に仏教的要素が導入されるようになり、同時に県内各地に古代寺院の造営が開始される。

梶山古墳

古墳時代終末期(7世紀)に築かれた変形八角形墳。

切石を組み合わせた横穴式石室の奥壁に、赤色顔料で壁画が描かれる。彩色壁画は九州や関東地方に多く見られるが、その他の地域では珍しく、県内では唯一の例。

壁画は、中央に魚、上部に三角と同心円、曲線が描かれる。魚を題材とするのは珍しいが、近くの鷺山古墳などでも魚の壁画(線刻)が見られる。

梶山古墳出土須恵器

 

横穴墓

【解説】

斜面に横穴を掘って埋葬した横穴墓は、とくに県西部に多く見られる。

古墳時代後期(6世紀)後葉に造られはじめ、8世紀前半まで埋葬が続けられるものも多い。

浜坂横穴墓群

鳥取砂丘の南側、千代川に面する丘陵に営まれた横穴墓群。昭和39(1964)年に発見され、緊急の調査が行われた。確認されたのは22基であるが、実際にはさらに多くの横穴墓が存在した可能性がある。

横穴墓群からは、大量の須恵器のほか、鉄刀(銀象嵌含む)、鉄鏃、玉類、金銅製鈴、耳環などが見つかった。6世紀後葉から7世紀前葉にかけて築造され、8世紀まで埋葬が行われている。

  

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