1.事業名
魚(と)っとりUOWUOW推進局
2.実施主体
賀露みなと観光協会(鳥取市)
3.県協働担当課
鳥取県農林水産部水産振興局水産課
4.解決したい地域課題及び目的
県産魚の消費拡大をはかり、新たな観光資源として魅力ある商品にブラッシュアップさせ、鳥取県東部の観光振興と四季折々の県産魚を活かした港町をはじめとした地域活性化事業に取り組む。
5.課題解決の手法
(1)地魚を五感で楽しめる、風土溢れる「交流型イベント」の実施
賀露において地魚が地域の人々の自慢となり、それを次世代へと伝承し、将来にわたり地魚の消費拡大と魚食文化が推進される地域風土を醸成するために、地域外の人々が賀露を訪れ交流を促進するイベントを企画実施した。
a 魚っとりSUMMERお魚バー(白いか祭り内のブース出展)
日時 平成28年7月18日(月)
会場 若林商店駐車場
来場者5,000名(全体)
b TOTTORI FISH&CHIPS PARTY
日時 平成29年3月12日(土)
会場 カフェソース・バンケット 来場者350名
c 賀露UOWバルモーニング
日時 平成28年8月7日(日)
会場 地場産プラザ、わったいな、鳥取港セリ市場 来場者47名
d 賀露UOWバルパート2.
日時 平成29年1月19日(木)
会場 地場産プラザわったいな
来場者3,540名
(2)地魚に親しむための漁港を巡り、漁師や港町の人々と親交を深める「交流促進事業」の企画実施
国道9号をルートに、県東部地区の漁港のまちなみ、夏のいさり火、さらに各港町での魚料理を楽しみながら歩く「ナイトウォーキング」大会を開催し、県内外の参加者に港町で各地の地魚料理を楽しみ、現地の人々から地域の話を聞き、港町の風情を感じていただいた。
イベント名:UOWUOWみなと魚(ウォ)ーク
日時 平成28年7月29日(金)~30日(土)
ルート 浜村駅―酒津―白兎海岸―賀露―鳥取駅
参加者 97名
(3)ファンクラブ「魚(と)っとりUOWUOW推進局」の創設と地魚食推進の啓発
県産魚を愛し、食べること、料理することを楽しむ仲間を拡大する「ファンクラブ(名称「魚(と)っとりUOWUOW推進局」)」を創設し、イベント参加者へ入会を促した。
また、会員向けに、賀露の県産魚好きを育成するため、「さばき方」「調理」を正しく行える料理教室を開催し、地魚を楽しむ機会を創出した。
・ファンクラブの創設
目標50名を達成し、会員61名となった(H29.3.31現在)
・地魚お料理教室の開催(3回)
1回目 平成28年10月15日(土)
テーマ ハマチ 17名
2回目 平成29年2月4日(土)
テーマ カレイ 20名
3回目 平成29年3月4日(土)
テーマ サゴシ 22名
・ウェブサイト「魚っとりUOWUOWチャンネル」の開設
鳥取県の地魚の調理方法、地魚を使った料理教室情報、地魚の知識、地魚を使用したレシピ情報、地魚が食べられる飲食店・鮮魚販売店・市場の情報、さらにお魚を楽しむイベント情報、ファンクラブ活動の情報、漁師のつぶやきまで、随時アップする「魚っとりUOWUOWチャンネル」を別事業により創設した。
5.県・市町村との協働内容
・県協働担当課と定期的にミーティングを開催し、メニューや利用する魚など協働作業で企画実施した。
・県漁協等関係機関との調整を県協働担当課と団体とで役割分担して行った。
・協働によりアイデアを出し合い、メニューについては、ご当地ものの趣向を凝らしたものが多く提供できた(どぎの昆布巻き、炊かず飯)。
・県協働担当課実施の魚食普及番組「開講!魚っとり魚乙女(ととめ)塾」とコラボし、鳥取環境大学生によるブリをさばく卒業検定の収録をイベントの中で行うなど、県でなければすることのできない協働が出来た。
・「開講!魚っとり魚乙女(ととめ)塾」のリポーター鳥取環境大学に在学していたことから、実施にあたり鳥取環境大学の協力が継続的に得られ、3者協働ができた。
・地場産プラザわったいなと協働し、買い物券を発行するなど客の回遊性を高める工夫をした。
・ルート選定、エイドステーションの場所人選、メニュー考案(白いか焼きなど地魚利用のメニューを提供)、当日の案内役など県協働担当課と鳥取環境大学が協働して考案・実施した。
・「魚っとりUOWUOWチャンネル」関連のフェイスブックのイラスト作成において県まんが王国官房と連携した。
6.事業成果
・県の水産技師の専門性によるメニュー提案や工夫が随所に盛り込まれた企画を実施できた。
・県協働担当課実施の魚食普及番組「開講!魚っとり魚乙女(ととめ)塾」と連携することで、互いに広報効果が上がった。
・賀露UOWバルモーニングはセリ現場の見学など、賀露西浜地区の特性を存分に活かし、賀露でしか体験できない内容で実施でき、観光面でも将来性のあるイベントとなった。
・ウォークイベントでは県外からも申込があり、定員70名を超える参加があった。
・ウォークコース(国道9号)から近い酒津・賀露地区の魅力を感じられる仕掛けとして参加者は夏のいさり火や旬の魚を使ったメニューを楽しみながら歩いていただき、参加者同士で交流を深めることができた。
・交流型イベント、UOWUOWみなと魚(ウォ)ークの実施により、観光振興事業としての発展できる内容のものにできた。
・声がけや、イベント来場者への周知宣伝により、当初の狙い通り地魚好きな方が集うファンクラブを創設することができた。会員がアイデアを出したりイベント実施に携わるなど、今後の事業展開の可能性を広げた。
・イベントのサポーター店が14店舗でき、今後のイベント及び料理教室等開催時の協力体制が構築できた。
・ファンクラブの会員証提示によるサービスを協働展開することにより、双方利益が生まれる仕組みを作ることが出来た。
・消費者の観点からの事業であり、県に新たな観点から魚食普及を検討するための意識付けをすることができた。
・中心市街地において広範に、魚食普及を推進する取組みをされるとより良かった。
・イベント動員数や売り上げの上がり幅等の詳細なデータがあると良かった。
・賀露に恒常的に人が集まり、楽しめるスペースとしての活用方法の工夫を期待する。