今年は、県内の保育園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の先生、また、島根県からも参加いただき、計70名近い多くの先生方に参加いただきました。
その様子をご紹介します。
今年は、福山大学生命工学部海洋生物科学科教授の高田浩二氏を講師に、「学校と博物館をつなぐ」と題し、講演を行っていただきました。
講師は、40年間にわたり水族館の世界で様々な先駆的な取り組みをされ、現在は学生の指導や研究を通して、レクレーション・観光施設と思われがちな水族館を、より教育・研究の機能を高めた地域の社会教育機関として、先進的な活動に積極的に取り組まれています。
講師の熱のこもった講演に、参加者からは以下のような感想が聞かれました。
- 何事にも熱意が必要で、人と人を繋ぐことの大切さを改めて感じた。
- 博物館連携でこんなにも多彩な授業ができるのかと驚いた。講師の頭の中は次から次へと沢山のアイデアが詰まっていて素敵だと思った。自分も何かやりたい。
- ICT教育の先駆者であることは以外であり、またその実践に感銘した。
- 目が覚めるようだった。授業に広がりを持たせたい。
- ソフトの充実が大切と知った。人と人を繋ぐ実践がどんどん広がり、沢山の可能性が生まれる。これまでのイメージが覆った。
- 水族館の実践から、学校と連携して様々な教育効果を生む可能性を知った。
- 水族館職員の立場で学校と博物館を繋ぐという発想が素晴らしい。自身も水産教育に携わっているので今後は博物館を利用したい。
現在開催中の企画展・テーマ展示の展示解説を行いました。
- 企画展「つばさの博覧会ー巨大翼竜からペンギンまでー」
- 美術部門テーマ展示「Art-Diving!ー作品という海へ潜ってみよう!ー」
参加者からは、「生徒にもぜひ見てほしいと伝えたい」「クワクボリョウタさんの動く光と影の世界が素晴らしかった。生徒にも文化祭で挑戦させてみたい」といった感想をいただきました。
常設展示の解説について、参加者からは「社会科見学で生徒を連れてきたい」「授業に生かせるように研究したい」といった感想をいただきました。
学校と博物館との連携事例紹介として、3校の先生方にお話いただきました。
- 館外普及事業 アーティストとつくろう!「梶村自得さんの彫刻作品の鑑賞と制作」 鳥取市立面影小学校 福田美奈先生
- 館外普及事業 学芸員派遣 「まほうのえのぐでひかりのアート」鳥取市立宮ノ下小学校 田中雅子先生
- 館外普及事業 アーティストとつくろう!「旅するムサビ in 鳥取」鳥取市立西中学校 稲垣彰浩先生
発表を聞いていただいた先生方から、「自校でもやってみたい。」、「連携するのは難しいと思っていたが、案外簡単だと分かった。」というような感想が聞かれました。
まずはお気軽にお電話を!子どもたちの学びの幅を広げる一助として、ぜひ博物館をご活用ください。
今回は新しい取り組みとして、ワークショップを行いました。
参加者からは、学校の授業でも取り入れたいとの感想をいただきました。
【自然分野】化石のレプリカづくり
化石レプリカはただの複製品ではなく、展示や研究で大活躍します。また、気軽にさわることもできるので、さまざまなことに利用できます。型からレプリカを作ってみましょう。
【人文分野】花押スタンプつくり
毛筆で書かれた武将の手書きのサイン”花押”。花押をゴム板に彫りはんこを作り、歴史上の人物の個性や思想について考えます。
【美術分野】コラージュの技法でしおりをつくろう!
半透明のグラシン紙をさまざまな色に染めた紙で、小さなしおりを作ってみませんか?
グラシン紙は絵本作家 エリック・カールがコラージュに使った紙に近いと言われています。
博物館学芸員と教員のみなさまとの交流の場として、展示の会場で学芸員とのフリートークタイムを設けました。
学校現場で博物館を有効活用するための質問、疑問を伺いました。