防災・危機管理情報

令和元年11月定例県議会付議案に対する知事提案理由説明要旨

 これより、本議会に提案いたしました諸議案につきまして、その概要を御説明申し上げます。

 まずもって、台風19号などこの度の災害によりお亡くなりになられました方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被害に遭われた皆様に対し心よりお見舞い申し上げます。鳥取県としても、積極的に長野県を中心に支援活動を進めておりますことを、御報告いたします。

 本議会に提案いたしました議案は、
  予算関係    5件
  条例関係    5件
  その他の案件  5件 の 合計 15件であります。

 はじめに、令和元年度鳥取県一般会計補正予算(第3号)について、御説明申し上げます。

 まず、台風19号災害からの復旧と防災体制の構築についてであります。
 土砂崩れに見舞われた道路などの公共土木施設や農地・林道などの農林業施設を速やかに復旧するとともに、被災した定置網の修繕等を支援するほか、宮城県・福島県に対するふるさと納税代行収納支援を行うなど、台風19号からの復旧・復興を進めることといたします。
 また、台風被害の教訓を踏まえ、支川への水位計や量水標の設置などバックウォーター対策を講じ、緊急的に対応が必要な箇所の樹木伐採・河道掘削を行うとともに、企業がBCPのため整備した施設や備品を地域住民にも開放することへの支援を創設することといたします。

 次に、活力と安心の地域づくりについてであります。
 韓国からのインバウンド急減を乗り越えるため、インバウンド誘客の多角化を図ることとし、米子上海国際定期航空路を新設し新たな空の時代を開くこととしました。これに伴う観光プロモーション、運航支援、二次交通対策を行うほか、他の地域からのインバウンド観光も図るため、来年の東京オリンピック・パラリンピックをにらんだ誘客促進など、積極的に展開してまいります。
 また、アジアトレイルズネットワーク総会・ウォーキングアジア大会の県中部開催を実現するとともに、主要駅前地域等の交流機能の向上対策を導入します。
 さらに、淀江産業廃棄物最終処分場計画地における地下水の流向等の検証に向けた予備調査を実施するほか、大山周辺のナラ枯れ被害の拡大防止対策を実施します。

 以上のほか、先端技術を活用した道路インフラ維持管理システム構築経費などを計上いたしました結果、今回の補正予算の総額は 10億5千万円余となり、補正後の予算総額は、3,532億7千万円余となるものであります。

 次に、補正予算以外の主な議案について御説明申し上げます。

 議案第13号 鳥取県淀江産業廃棄物処理施設計画地地下水等調査会条例の制定につきましては、先の県議会等で要望が寄せられておりました淀江産業廃棄物処理施設計画地における地下水等に関する調査を、中立的・学術的に実施するため、有識者による調査会を設置しようとするものであります。

 議案第14号 職員の給与に関する条例等の一部改正につきましては、人事委員会勧告に基づき、民間給与実態に応じて勤勉手当を年0.05月引き上げる等の給与改定を行うものであります。

 議案第15号 鳥取県行政組織条例の一部を改正する条例につきましては、淀江産業廃棄物処理施設計画に関する審査・許可等の事務については、審査等の中立性をなお一層担保するため、廃棄物行政一般を所管する生活環境部とは別の組織である総務部・県土整備部共管組織を新設して執行することに改めるものであります。

 以上、本議会に提案いたしました諸議案につきまして、その概要を御説明いたしました。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

  

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