防災・危機管理情報


令和2年9月定例県議会付議案に対する知事提案理由説明要旨

 これより、本議会に提案いたしました諸議案につきまして、その概要を御説明申し上げます。
本議会に提案いたしました議案は、
  予算関係    3件
  条例関係    6件
その他の案件  8件 の 合計 17件であります。
それでは、議案第1号 令和2年度鳥取県一般会計補正予算(第5号)について御説明いたします。
新型コロナウイルスの感染の勢いは、本県でも新たな陽性者が判明しない日が続くなど一時的に落ち着いているかのように見えますが、専門家の見方としてはこれから再び感染の波が日本を襲ってくるとされています。その際は、季節性インフルエンザの流行期と重なってくると見込まれ、更なる検査体制、重症者にも対処できる医療提供体制の拡充を図るとともに、社会・経済活動の回復を目指さなければなりません。本県においては、議員の皆様と議論を重ねながら、クラスター対策条例の制定など独自の対策を先導的に展開してきたところであり、引き続き、議員各位、県民の皆様とともに対策推進に全力を挙げて取り組んでまいります。
はじめに、検査・医療体制整備など感染症拡大防止対策についてであります。
これまで、本県では計画的に検査・医療体制を拡大・強化してきたところでありますが、新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの同時流行を想定して、医療機関における人工呼吸器等の医療機器整備、感染防護対策物資の備蓄施設整備を進めます。また、民間検査機関のPCR検査機導入や医療機関等と連携した検査体制強化を図ることとし、1日最大2,800件の検査体制を構築します。
併せて、将来に向けて鳥取大学と連携して感染症対策専門人材の育成を進めるとともに、インフルエンザワクチンの優先的接種対象者への周知や受診方法についての広報などを積極的に行ってまいります。
次に、県内経済の回復と暮らしの再生についてであります。
新型コロナウイルスの影響により冷え込んだ県内経済の回復を図るため、社会変化に対応した新たなビジネスの創出を支援するとともに、テレワーク等による本県での事業立地を促進するためサテライトオフィス開設等を支援してまいります。また飲食店等の魅力・感染防止対策状況をアピールするとともに、海外への渡航が難しい中でも非対面型の営業により輸出に取り組む県内企業を応援します。更に、鳥取和牛のブランド化や県産JAS構造材を活用した非住宅建築への支援など、本県の魅力ある農林水産物活用を展開してまいります。
また、障がい者がテレワークで安心して働ける環境整備を支援するとともに、県民の方からの寄付金を活用したひとり親家庭の進学支援や、経営が厳しさを増している路線バスの維持・運行支援など、雇用と暮らしのセーフティネットを構築します。
さらに、修学旅行中止を迫られる中、高校や特別支援学校が県内・近隣へ旅行先を変更する場合に支援し、大切な学校生活の思い出づくりとふるさととの出会いを実現します。更に、弓ヶ浜サイクリングコース整備や県・米子市共同の体育館整備基本計画の策定、布勢総合運動公園陸上競技場整備など、観光や地域の拠点整備も進めてまいります。
以上のほか、大山ナラ枯れ被害対策などの経費を計上いたしました結果、今回の補正予算の総額は、18億3千万円余となり、補正後の予算額は、3,814億2千万円余となるものであります。
次に、補正予算以外の主な議案について御説明申し上げます。
議案第4号 鳥取県産和牛の保護及び振興に関する条例につきましては、全国で初めて県有種雄牛の遺伝資源を知的財産として位置付け、遺伝資源の保護のために必要な措置を講ずるとともに、鳥取県産和牛の振興に関する計画を策定して、畜産業の健全な発展を図ろうとするものであります。
議案第8号 鳥取県青少年健全育成条例の一部を改正する条例につきましては、青少年の健全な育成環境の形成を図るため、青少年に児童ポルノ等の提供を求める行為を禁止しようとするものであります。
 以上、本議会に提案いたしました付議案につきまして、その概要を御説明いたしました。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

  

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