野菜・花き班の活動紹介
日野郡は、準高冷地の特性を活かした夏秋野菜(トマト、白ネギ、ピーマン)が生産されています。近年は、高齢化による面積減少に加え、気象災害により生産量が伸び悩んでいる状況であり、産地の維持強化のために以下のとおり支援しています。
日野郡の気候特性を活かした白ネギ・夏秋ピーマンの生産安定
白ネギは、県内の周年出荷体制の夏秋ネギ産地として重要な役割を担っています。このような中、管内の若手白ネギ農家で栽培技術研鑽や交流を目的に「日野郡白ねぎ若手生産者会」が結成されました。本普及所ではその活動を支援しています。
また、ピーマンは、日南町が中心で県内唯一の産地となっています。近年では、初期投資が少なく女性でも栽培しやすい面から、水稲経営の補完品目として集落営農等の新規栽培者が多い傾向であり、その栽培技術定着を支援しています。
日南トマト生産額5億円を目指して
日南トマトは、平成27年以降「桃太郎」系からの「りんか409」への品種転換により、収量が大幅に増加しました。また、平成23年からIターンの新規就農者が毎年就農し、産地の高齢化に歯止めをかけたことで、令和7年度には3年連続で販売金額2億円を達成しました。
一方で、昨今の夏場の異常高温によりトマトの裂果や実がつきにくいなど新たな課題が発生したため、トマトや作業者の暑熱対策を支援していきます。
また、近年は新規就農者が少ない状況が続いている中、令和7年度には新規就農者の掘起しから就農までをトータルに支援する「日南トマト就農サポートチーム」が発足し、その新たな取り組みへ支援しています。

「日野郡白ねぎ若手生産者会」品種試験ほ場の巡回

ピーマンほ場で試験中の拍動灌水装置