新型コロナウィルス感染症拡大の影響により、今年度のガラス勾玉づくり講座は、動画配信という形での実施となりました。
ガラス勾玉についての解説と、野焼きでのガラス勾玉づくり実験の様子を動画で記録しています。野焼きでのガラス勾玉づくりは、むきばんだ史跡公園では初めての試みです。
動画はこちらから視聴できます→弥生のものづくり講座「ガラス勾玉づくり」(Youtube外部リンク)
新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって1ヶ月延期となりましたが、野焼きの日を迎えました。
今回は、覆い型野焼きの一種である「雲南式」という方法で焼き上げます。
最初に窯を覆うための土を練っていきます。次に燃料となる薪を積み、その上に藁をかぶせます。慎重に土器をのせて藁で覆っていきます。最初に練った土を藁の上に貼っていき、雲南式泥窯の完成です。今回は2基の窯を作りました。
窯に火を入れ、ゆっくりと温度を上げていきます。火入れから約9時間後に800℃まで温度が上がりました。
次の日、窯開きをしてみると、2基の窯ともほぼ完全な状態で焼き上がっていました。
妻木晩田遺跡から出土した約1800年前につくられた甕(かめ)を見本に土器づくりを行いました。
土器づくりに使う粘土は、倉吉市の石塚廃寺東遺跡で採取させてもらった粘土を水簸(すいひ)して精製したものを「石見の赤土」とブレンドして使用しました。
作業は粘土を練るところから始めます。粘土に砂を混ぜながら練っていきました。
土器は「紐づくり」という方法で作っていきます。卵くらいの大きさの粘土を使って底の部分を作った後、粘土紐を積んで形を作っていきます。粘土の重みでつぶれてしまわないように、少しずつ2日間かけて形を完成させました。
最後の仕上げは文様付けです。文様が付け終わると、それぞれ個性的な土器ができあがりました。
これから野焼きに向けて、ゆっくりと乾燥させていきます。