生命(いのち)の安全教育

 性犯罪・性暴力は、被害者の尊厳を著しく踏みにじる行為であり、決して許されないものです。性犯罪・性暴力を根絶していくためには、加害者にならない、被害者にならない、傍観者にならないための教育と啓発を行っていくことが必要です。

「生命(いのち)の安全教育」とは

 児童生徒等が性暴力の加害者、被害者、傍観者にならないようにするために、生命の尊さを学び、性暴力の根底にある誤った認識や行動、また、性暴力が及ぼす影響などを正しく理解したうえで、生命を大切にする考えや、自分や相手、一人一人を尊重する態度等を、発達段階に応じて身に付けることを目的とした教育です。

教材及び指導の手引き及び教員向け研修動画について

 文部科学省と内閣府が連携し、有識者の意見も踏まえ、生命(いのち)の安全教育のための教材及び指導の手引きを作成し、文部科学省ホームページで公開しています。児童生徒の発達の段階や学校の状況を踏まえ、各学校の判断により、教育課程内外の様々な活動を通じて本教材を活用することが可能です。また、教材の内容については各学校や地域の状況等に応じて適宜内容の加除や改変を行った上での使用も可能です。

  ※文部科学省ホームページ「生命(いのち)の安全教育」はこちら

 各発達段階別の下記の4つの教材等がダウンロードできます。

  ・指導の手引き

  ・スライド教材 

  ・動画教材活用の手引き

  ・動画を使用した授業展開例

 ※動画教材もホームページ上にアップされています。

 また、独立行政法人教職員支援機構「校内研修シリーズ」において、各学校段階における指導内容について紹介した講義動画が公開されています。教育委員会主催の研修会、各学校の校内研修等で積極的にご活用ください。

 

県立岩美高等学校における取組

 令和4年度に文部科学省から事業委託を受け、県立岩美高等学校が実践校として、性犯罪や性暴力、性感染症等にどう向き合うかについて、主体的・対話的で深い学びや「ピア・エデュケーション」(*)等をとおして、生徒が主体的に考え、自分のことばで語り合うとともに、「自分の大切さとともに他の人の大切さを認める」人権意識や、そのための適切な実践力を高める取組を推進しました。

 *ピア・エデュケーション…仲間教育。思春期の若者が抱える性の悩み等について、同年代の  

              仲間(ピア)が相談役になって考えたり意見を交わしたりするこ 

              とをとおして解決を目指す等の取組。

≪取組の全体イメージ図≫

≪共同学習の様子≫

≪ピアエデュケーション学習の様子≫

  ※県立岩美高校における取組(報告書)はこちら   

  ※県立岩美高校における取組(ピアエデュケーション学習)の様子はこちら

  ※全国の実践事例集に掲載された岩美高等学校の実践事例はこちら

                    ※岩美高等学校の別冊資料編はこちら

 

令和4年度「生命(いのち)の安全教育」の取組に関する実践事例集について

 各実践校における全体計画例、学校種別(幼稚園・保育園・認定こども園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校(学級))ごとに多くの実践事例が掲載されています。各学校における研修や教材研究、授業実践にご活用ください。

  ※全国の実践事例集はこちら

 

性暴力被害者支援センターとっとり(クローバーとっとり)について

 性暴力被害者支援センターとっとり(クローバーとっとり)は、鳥取県をはじめ協力医療機関や弁護士会、臨床心理会、とっとり被害者支援センターなど関係機関・団体が協力して、性暴力被害にあわれた方々を支援するワンストップ支援センターです。

 電話相談、面談相談のほか、性暴力の被害者、加害者、傍観者を生まない社会を実現するための「性の権利を守る学習会」や「出前講座」の取組を進めています。

     ※性暴力被害者支援センターとっとり(クローバーとっとり)ホームページはこちら

  

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