林 拓磨(生活環境部 くらしの安心局 住まいまちづくり課/平成20年度採用)

林係長

生活環境部 くらしの安心局 住まいまちづくり課のHP

中堅職員からのメッセージ

これまでの経歴

平成20年  4月~ 中部総合事務所 生活環境局建築住宅課
平成21年11月~ 生活環境部 くらしの安心局住宅政策課
平成27年  4月~ 生活環境部 東部生活環境事務所 建築住宅課
平成29年  4月~ 総務部 財政課
令和  3年  4月~ 現所属

 

現在の業務内容

 主に民間非住宅建築物の木造化の促進や、高齢者や障がいのある方の民間賃貸住宅への入居の円滑化などに関する仕事をしています。

 

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仕事のやりがい

 県として、新たな制度を作ったり、それを普及したりと、県全体に影響するような仕事をすることでしょうか。例えば県民の住まいづくりに関する今後の方向性を打ち出す、あるいは今後取り組むべき新たな建築技術を整理して県全体に普及するといった仕事は、県の建築技術者ならではのものだと思います。
 その分、責任も大きいのですが、民間の方の声も聞きながら、専門的な知識を活かして取組を普及し、それが実際に社会で運用され、好事例に繋がるなどした際には、特にやりがいを感じます。

 

 

印象に残っている出来事

 平成21年度から住宅政策課(現:住まいまちづくり課)に所属していたときに、商店街の空き家や空きビルをリノベーションして魅力付けしていく「リノベーションまちづくり」という手法に興味を持ちました。中心市街地が魅力を保ち続けることは税収面への影響等からも社会的に非常に大事なことですし、素直に自分の住んでいるまちが衰退していくのは悲しいという思いもありました。本来は、県は市をバックアップするのが役割だったのですが、これはぜひやりたい!と思い、上司にかけあい、市の職員の方を説得し、民間企業の方とも積極的に繋がりを持ちながら、何年かかけて大きなムーブメントに発展し、一つの事業として実ったことです。思いを持って取り組めば、県と市と民間が一緒になって熱い仕事ができること、自身としても仕事の面白さを実感した経験でした。ただ、こうしてできた多くの方々との「繋がり」そのものを引き継いでいくことの難しさを感じたのもこの仕事でした。

 

 

大変だったこと

 財政課への異動は青天の霹靂でした。畑違いの事務職の仕事で、4年間を表現するなら「必死」の一言です。激務といえる時期もあり、県の事業を左右する責任の重さも感じましたが、議会や予算の仕組みなどを知ることができて行政マンとしてやっていく上でとても良い経験になりましたし、必死で乗り越えたことは自信になりました。
 ある事業について、担当している課に専門知識を持つ技術職の職員がいたらもっと良い事業になるのになと思ったことがありました。建築の専門家としての視点から意見を伝えたら、その意見を取り入れてくれて、事務仕事でも技術職の視点を活かすことができて良かったと思いました。

 

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県職員の魅力

 生まれ育った地域の県庁で、行政マンとして、技術者として、時には営業マンとして、あるいは裏方として、家族や自分の周りも含めた県民の皆さんのために仕事をできるということを魅力に感じています。

 

 

県の建築技師として

 建築の専門知識は基本的に「建築畑」の仕事でしか活かせないと思いますが、県職員は仕事の幅が広く、普通は技術職が携わらないような仕事にも携わることもでき、そこで技術職としての知識を活かせるところはいいなと思います。こんなことは民間企業では経験できません。正直「え?これも建築技師の仕事なのかな?」と思うような仕事もあり、大変な面もありますが、頑張って取り組めば、専門外のことも吸収できて、更にそれが専門領域にも良い影響を与えます。もちろん「建築屋」としての誇りは持っていますが、こうした専門外の経験が建築技師としてもプラスになっていることが多いと思います。

 

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これからの目標

 建築技術者として、建物を造ったり法律を運用したりといった専門領域の仕事をするのは当たり前ですが、行政の仕事に携わるからには、例えば専門知識を活かして空き家の利活用策を考えたり、行政運営の効率化に役立てたりと、専門領域だけではない、その周辺を含めた様々な分野で役立っていくことができればと考えています。

 

 

県職員を続けてきた思い

 私は民間の建設会社を経て入庁しており、そうした面からもはじめは色々と業務上の戸惑いもありましたが、頼れる先輩方のお陰でスムーズに業務に取り組むことができました。これまで専門的・技術的な面で壁にぶつかることも多々ありましたが、そのたびに周囲の上司、先輩に助けていただいており、現在進行形ですが、そうした先輩職員のバックアップにとても感謝しています。

 

 

心がけていること

 県民のために、公正公平で、と言いながらも、「県民の方」はとても広く漠然としていて、誰のために仕事をしているのか分からなくなりがちです。
 何か考えたり行動したりする時には、いつも通っているお店の方や知り合いの職人さんなど具体的な「誰か」をイメージしながら、この制度を作ったらあの人は喜んでくれるだろうか、というふうにして、県民の方にとって実効性のある仕事になるように心がけています。こういうところは、民間企業を経験しているのが良かったんだと思います。
 現場での経験は教科書では身につけることはできませんので、民間企業を経験されている方であれば、現場をイメージしながら仕事ができるという点で、県職員の仕事をする上でプラスになると思います。

 

 

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県職員を目指す方へのメッセージ

 民間・行政それぞれを経験した私としては、どちらもそれぞれの魅力ややりがいがあると感じますが、県庁でしか出来ないこと、技術者として県政に役立てることは必ずあります。まずは当課のホームページを見ていただき、迷ったら、ぜひ仕事説明会に参加するなどして我々に相談してみてください。

  

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