むきばんだ史跡公園大人気イベント「なりきり弥生人生活」4年ぶりの復活です。
6月3日(土)から4日(日)にかけて、宿泊体験「なりきり弥生人生活2023」(第1回)を開催しました。今回の参加は4グループ13名の皆さんでした。
約2000年前の弥生時代は、大人から子どもまでみんなが協力して生活をしていたことでしょう。このイベントでも参加者の皆さんやスタッフが協力して、1泊2日の非日常の生活を体験することができます。
まずは、文化財専門職員の案内で遺跡見学からスタートです。
むきばんだ史跡公園には、妻木晩田遺跡で見つかった竪穴住居や高床倉庫、リーダーの墓などが当時の姿に復元されており、弥生時代の暮らしぶりについて知ることができます。
今回は特別に、竪穴住居1棟の室内をデコレーションするサプライズ演出あり!敷物を敷いたり、農具や杵・臼などの道具類、盾などを置いたりして弥生時代の人々が暮らしていた当時の様子を再現しました。道具類が置いてあると生活感が出ますね。
妻木晩田遺跡は丘の上にあり、ここから見える景色は本当に美しいです。イベント当日は、爽やかな風が吹いていました。弥生時代の人々もこんな風に海を眺めていたのかな?
展示室では、弥生時代の食生活などについて解説を聞きました。
さあ、いよいよ弥生人生活が始まります。今日だけは、皆さんの住まいは竪穴住居!
まずは木を削って大きな匙(さじ)をつくったり、
竹を割ったり、切ったりして、皿、お椀、箸をつくりました。これらの道具は食事のときに使います。
次は、弓矢でイノシシやシカを捕まえる「狩猟体験」です。今夜の獲物をつかまえよう!
そして、お楽しみの夕食です。まずは火おこしに挑戦。
火を上手く起こすことができて一安心。このあと焚火をして弥生土器でご飯を炊きます。
自分たちで作った匙や器を使っての食事タイム。土器で炊いたご飯は美味しくて、皆さんびっくりしておられました。イノシシ肉の焼肉もとても美味しかったですね。
食事が終わって、夜はナイトハイクの時間。まずは星空観察のレクチャーを受けました。むきばんだ史跡公園の周囲には建物が少なく照明が邪魔をしませんので、実は星空観察に適した場所でもあるのです。
むきばんだ史跡公園からは、米子市の夜景を見渡すことができます。この日は満月直前のお月様が足元を明るく照らしてくれましたので、皆さんゆっくりと夜の散策を楽しめたようです。
夜になると、「弥生人」はどうしていたのでしょう?暗くなったらすぐに寝ていたのかな?それともこんな風に散歩したりしていたのかな?
ナイトハイクを満喫した後は、竪穴住居で「おやすみなさい」。
2日目の朝は綺麗な朝日が昇るのを見ることができました。朝食を終えて、最後に全員で勾玉づくりに挑戦です。
2日間の行程を終え、むきばんだで見事に「弥生人」になりきった皆さんです。このたび、全員「弥生のムラの住民」に認定されました!
弥生時代の暮らし体験はいかがでしたか?むきばんだ史跡公園で過ごした2日間、皆で協力して色々なことに挑戦したことを忘れないでくださいね。