協働参画課の主な業務・制度

NPO法人 グリーンツーリズムもちがせ

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【事業内容】

地域の資源を活かし、障害者にも配慮した登山道・ウォーキングコースと交流拠点の整備

グリーンツーリズムからはじまる空き家再生事業

NPO法人グリーンツーリズムもちがせ

近年、全国的にまちおこしや地域活性化の取り組みが盛んになってきている。鳥取市から南に下った所に『用瀬(もちがせ)』というまちがある。そこでも人口減少、少子高齢化など地域の課題が深刻化していて、課題の解決が急がれている。

今回、『グリーンツーリズムもちがせ』の代表である鳥谷一弘(とりたに かずひろ)さんからお話を伺った。鳥谷さんは美容室『シャルム』を経営しながら、用瀬のまちの中でさまざまなイベントを企画する『グリーンツーリズムもちがせ』という団体の代表もしている人物である。

古民家を核とした拠点づくり

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美容師である鳥谷さんがなぜ空き家再生に関わったのかというと、平成22年、用瀬町遺産研究会から、夏明地区にある空き家(長谷川邸)を利用して何かしてみないかと声をかけられたところから空き家再生に興味を持った。自分が美容師であることを活かし、空き家の空間を活用した取り組みができないのかと考えたのがきっかけであ った。そして、「空間さえあれば、自分にはヘアショーができるじゃないか!」と思いつき、実際に空き家の空間を利用したヘアショーを企画し、開催した。

すると、宣伝があまりできなかったにも関わらず、100 人近くの人が集まり大盛況だったのだ。
また、長谷川邸を使ったブライダルでは、自分たちでプロデュースすることでオリジナルかつ低コストで満足度の高いブライダルを実現させている。関わりを持つことで再び用瀬の地に戻ってくるきっかけをつくっている。

これらのイベントがきっかけとなり、もっと多くの空き家で活動をしていきたいと、古民家再生に本格的に取り組む事となり、平成22年に『グリーンツーリズム用瀬』が誕生した。
団体のメンバーには、イベントの企画・開催が得意な人が多く、空き家の片付けイベントや農業体験イベント、音楽ライブ、絵画展、写真展など、メンバー各々の人脈を活用したイベントを行った。そして、県内外から用瀬に参加者が集まりだした。
人が集まりだすと、地元の方々が率先してイベントに協力してくれるようになり、地域での交流も自然と増えた。

古民家からはじまるツーリズム

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イベントを重ねていくと、意外な部分で課題が見えてきた。
イベントに人も集まっているが、それだけではなく、最近は用瀬アルプスにウォーキングやトレッキングをする為に多くの人が用瀬を訪れている。しかし、周囲に宿泊施設が少ないためかゆっくり泊まることなく、用瀬を後にする人が多い。

「空き家を宿泊施設にすれば、観光客に用瀬をさらに楽しんでもらえことができ、さらに地元の魅力をもっと知ってもらい、この田舎の良さに気がついてもらえるかもしれない。 そして、地元の人たちと一緒にご飯を食べたり、何気ない会話をする事で自然に交流が広がるはずだ。」と鳥谷さんは語る。

宿泊可能にするにはお風呂が必要だということで、日本財団からの支援が決定した農機具小屋だった場所に、複数人でも入れる立派なお風呂がある古民家が完成した。さらにシャワーが 4 つという設備の充実や衛生面にも気を配られた造りになっている。

グリーンツーリズム用瀬の目指す『もちがせ』とは

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鳥谷さんは今後、古民家での結婚式や、用瀬アルプスなどを利用したグリーンツーリズム事業を行いながら、用瀬町と外部とが繋がりをつくり、更なる発展、仕組みづくりができるようにしていきたいと考えている。また、長谷川邸を活用できる人がいれば、更に用瀬町が良くなるのではとの見解もあった。

取材後記

小さな一歩がきっかけとなり、地元の人たちが交流する。そこから波及効果を生み、だんだんと関わる人たちが増え、地域を楽しみ、私生活をより充実したものにできる。そして、用瀬にはとてもよい生活循環が生まれている。今まであまり関わる事がなかった人たちと、イベントを通して濃い時間を過ごせることは、地元で行うからこそ得られるコミュニケーションだと思う。
とても楽しそうに話す鳥谷さんの姿から、自身の地元である「用瀬」を多くの人に発信し、そこで暮らす人にとっても魅力的な場所にしていきたいという意気込みを強く感じた。
これこそが住みやすいまちの形の1つではないだろうか。




■ライター紹介
田川 慶一郎(たがわ けいいちろう)
鳥取県出身、鳥取市在住。海外などでも活躍し、様々な形で鳥取県の魅力を発信している。プライベートブランド『ANDMORE』の代表。傍らで鳥取観光アンバサダーも務めている。
  

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