協働参画課の主な業務・制度

大山テレビ部

大山テレビ部

大山テレビ部

【事業内容】

地元中高生、住民等による映像制作ワークショップ、番組制作等を通じた人材育成、地域情報発信力の強化

ウェブサイト:http://daisen-tv.com/

テレビから生まれるイキイキの町

 


大山テレビ部は、町に住む人たちに映像制作のノウハウを、部活動形式で学んでもらう活動です。映像を通して情報発信できる人材を、地域の中に増やしていくために活動しています。

大山テレビ部が活動している場所は、保育園だった建物の中にあります。取材の日に以前教室だったオフィスを覗くと、7~8人の中学生・高校生が動画づくりワークショップの真っ最中でした。このワークショップは中学生の動画づくりプロジェクトの一環で、大山テレビ部のメンバーも参加しています。その講師をしているのが大山テレビ部代表の貝本正紀(かいもとまさき)プロデューサーです。

 

世代を超えて、10代から70代までの町民が部員

大山テレビ部

貝本プロデューサーにお話を聞きました。

現在大山テレビ部は、下は中学生から、上は70代の方まで、40人以上の方が関わっています。番組の出演や演出・撮影は、すべて町の人が担当しています。ゆくゆくは『大山町民1万7千人をいずれ全員、出演させたい』と貝本さんは語ります。

「テレビって面白いなって思うところは、大山町民でしゃべりがうまい、音楽が好き、撮影が好き、デザイン好き、などの様々な面白い人がいるんです。そこにフォーカスを当てて番組を作れることです。テレビの武器だと思っています。映像制作の現場って色々な仕事があるので、それぞれが得意なことを活かせる場が見つけやすいんです。」

様々な人が集まることによって、職種とか、性格とか、地域とか、年代とかあらゆるものを超えて、新しいつながりを生み出して行きたいと、貝本さんは語ります。

大山テレビ部は老若男女たくさんの人が参加しています。多くの人が参加するもう一つの理由をこう話してくれました。

「僕の好きな言葉に、『早く行きたい時は1人で行け、遠くに行きたい場合はみんなで行け』って言葉があります。大山町の魅力を出来るだけたくさんの人に伝えるためには、僕らのようなプロの人間がやっているだけじゃダメだと思っています。だから多くの人に関わってもらいたいです。大山テレビ部はすそ野を広げる活動です。」

番組の曲も町民が作る

大山テレビ部

実際大山テレビ部で作った番組のオープニング曲は、町のピアノの先生が作ってくれたそうです。そして歌は町の歌が好きな人が歌っています。番組を作ることで、それぞれが活躍できる場をつくりだしています。

「僕が考える地域の活性化は、町に暮らす人が『生き生き』することです。活躍できる場であったり、好きなことができる場がたくさんあると、次第に町の人が『生き生き』してくるんじゃないでしょうか。みんな楽しく、『生き生き』している町があれば、自然と色んな所から人が集まってくると思っています。」

大山テレビ部の『三方よし』とは?

大山テレビ部

そして今、大事にしているのは、楽しみながら活動を続けて行くこと。情報発信を考えると、町の外の人を喜ばせる方法ばかりを考えがちですが、それだけじゃないと貝本さんはいいます。

「大山テレビ部としてやっている人や、地域の中の町の人たちが楽しんでもらう情報を発信して行くことで、結果的にそれが地域の魅力になると思っています。『作っている人も楽しい』『見ている人も楽しい』『地域も楽しくなる』っていう。近江商人じゃないですけど『三方よし』という考えじゃないと、地域の活動は続けることが難しいと思っています。僕らも楽しいだけの活動じゃなくて、地域に貢献するっていうのが一番の目標なんですけど、やっている側、参加する側も楽しいっていう所を大切にしたいですね。」

夢に向かって背中を押す場所

大山テレビ部

大山テレビ部から新しい芽も出始めています。声優になりたい女子高生が、大山テレビ部でナレーターを経験したことで自信をつけ、春からは夢に向かって進学することが決まっています。

またドローンを飛ばすのが好きな男性が、ドローンを使って映像作品を作りました。そのことで、ゆくゆくはドローンの会社を立ち上げようと考えるようになっているそうです。もうすでに様々な人の背中を押す活動になっています。

大山町の魅力は『すっぴん』

大山テレビ部

「大山町の一番の魅力って『すっぴん』だと思っているんですよ。日常の生活だったり、飾らない人の営みだったり、そんな姿みたいなもの。大山町の『すっぴん』っていうのがとても良いなぁと思っていて、それって暮しだと思うんですね。これからは『すっぴん』に磨きをかけることが、地域にとって大切だと思います。鳥取の人ってなかなか自分たちの良さに、気がついてないんです。だから僕は今ある良い所や『すっぴん』の部分を発信して行きたいですね。」

貝本さんからは、大山町をすごく楽しい町にしたいという気持ちが伝わって来ました。まず自分たちが楽しむこと、そしてありのままの自分を認めること、それが地域が生き生きするために大切なことかもしれません。

「課題はたくさんあるけど、みんな生き生き楽しく暮らしている町になればいいなと思っていて、その1つにコミュニティとしての大山テレビ部があればうれしいです。そして自分たちの良さに気がつける人が、増えるといいなと思っています。」


■ライター紹介
都丸 司(とまる つかさ)
鳥取県米子市在住。鳥取の魅力を伝えたい、鳥取に住んでいる人がもっと楽しくなる情報を発信したい。鳥取県外に住む人にも鳥取に来てもらいたい。ローカル情報サイト「鳥取マガジン」編集長。

  

最後に本ページの担当課    鳥取県 輝く鳥取創造本部 とっとり暮らし推進局 協働参画課
   住所  〒680-8570
            鳥取県鳥取市東町1丁目220
   電話  0857-26-72480857-26-7751    
   ファクシミリ  0857-26-8870
   E-mail  kyoudou-sankaku@pref.tottori.lg.jp

Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000