岡本 峰夫(西部総合事務所 日野振興センター 日野県土整備局 建設総務課/平成15年度採用)

岡本係長

西部総合事務所 日野振興センター 日野県土整備局のHP

 

中堅職員へのインタビュー

これまでの経歴

平成15年4月~ 日野総合事務所 県土整備局 計画調査課
平成17年4月~ 境港管理組合港湾管理委員会事務局 工務課(出向)
平成20年4月~ 中部総合事務所 県土整備局 河川砂防課
平成23年4月~ 西部総合事務所 県土整備局 河川砂防課
平成26年4月~ 県土整備部 河川課
平成29年4月~ 西部総合事務所 日野振興センター 日野県土整備局 道路整備課
令和  2年4月~ 中部総合事務所 県土整備局 道路都市課
令和  5年4月~ 現所属

 

現在の業務内容

 土石流対策や急傾斜対策といった砂防事業に関する「調査設計」を担当しています。実際の工事に着手する前の設計段階のステージを担っているイメージです。
 具体的には、地域住民の方への事業説明、調査設計コンサルタントとの契約手続き、国や市町村といった関係機関との調整等を行っています。
 1つの事業の流れをおおまかに紹介すると、(1)地元市町村からの要望の受領 (2)要望のあった山林等の現場を実際に確認 (3)調査設計コンサルタントと契約(概略設計) (4)国に提出する事業計画書の作成 (5)地権者等住民への説明 (6)国の計画が通った後、再度調査設計コンサルタントと契約(詳細設計) (7)再度、国に提出する詳細な事業計画書の作成、といった流れです。このように、いくつかの段階を踏みながら、事業を進めていきます。
 その後、実際に用地取得を行う部署や工事担当課に仕事が引き継がれていき、事業が完了します。

 

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仕事のやりがい

 土木技師として採用されると、道路、港湾、砂防等、様々な分野の事業に携わることができます。実際に自分が携わった工事が完了し、完成した構造物の姿を見ると、やって良かったなと、やりがいを感じることができます。
 今の調査設計の業務では、完成まで携わることはありませんが、一方で事業の初期段階に携わっていく上でのやりがいを感じています。具体的には、地元住民の方や関係機関の方からのご意見やご要望を伺い、その地域特有の課題や要望に対して、「それだったら、こんな設計をしたら良いんじゃないか」と、自分なりに工夫しながら、設計を進めていける面白さがあります。
 民間企業と比べて、地元住民と対話しながら、地元のために、「良いものづくり」を行うことができる、これも公務員のやりがいだと思います。

 

 

ある一日の業務

午前 地元住民への事業説明

午後 調査設計コンサルタントとの設計協議
   現場に出向いての現地調査

 

 

印象に残った出来事

 平成25年の話ですが、当時、鳥取県では豪雨によって大きな被害が発生しました。実は、私の自宅にも土砂が流れ込んできて、幸いにも家族は無事でしたが、家は大きな被害を受けてしまいました。
 そして今、土石流対策等の事業に携わる中で、地元住民の方への説明の際に、そうした自分の実体験が活かされています。そういう意味でも、とても印象に残った出来事です。

 

 

大変だったけど、取り組んで良かったこと

 大変な仕事は、やはり災害対応です。通常業務に加えての対応が必要になるため、正直、とても大変です。
 ただ、いつも頑張って良かったなと思うのは、復旧した後、地元の方からいただく感謝の言葉です。被災した道路や、氾濫した河川などが復旧した後の「ありがとう」の言葉は嬉しいです。

 

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県職員の魅力

 自分が担当した構造物を見ると、誇らしい気持ちになります。これまで、トンネル、橋梁、防波堤、砂防堰堤など、多くの構造物に携わってきました。
 関わる件数は、部署や担当によって規模も含めて様々ですが、私の場合、20代の頃は年間に10件程を担当していました。
 特に思い出に残っている構造物に、赤碕港の防波堤があります。工事の途中で、ケーソン(防波堤の水中構造物として使用される、家1軒程の大きさの鉄筋コンクリート製の箱)が台風の波の力で傾いてしまったことがありました。巨大なケーソンの傾きを直すことは不可能に近いため、設計を変更の上で工期を延伸して、無事に完成にこぎつけたことがありました。

 

 

これからの目標

 与えられた目の前の仕事をしっかり行うことです。
 当たり前のことのようですが、ミス無く、住民の方や業者の方が困ることのないよう、確実に仕事をこなしていく。常日頃からの目標です。

 

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これまで県職員を続けてきた思い

 私は採用3年目に境港管理組合に出向となりましたが、この時の上司が非常に厳しい方で、とても熱心な指導を受けさせていただくことができました。
 この時、鍛えられたからこそ、今の自分があるものだと思っています。

 

 

休日の過ごし方

 休みの日は、子どもが所属している地元のソフトテニスのクラブに出向いて、子ども達を指導しています。
 また、入庁後に趣味で始めた登山を、鳥取県山岳・スポーツクライミング協会の皆さんと一緒に楽しんでいます。加えて、協会の遭難対策委員に所属していて、大山山系の遭難事案における捜索や救助活動、一般県民の方へ山岳関連の講習会の講師としての活動を行っています。この功績が認められ、令和4年度には知事表彰をいただきました。
 このように、プライベートでも充実した日々を送っています。

 

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県職員を目指す方へのメッセージ

 忍耐力と根気、そしてよく気が利く、周りの人をよく見る、そして思いやりを行動に移せることが大事だと思います。
 困難なことがあっても、やる気があれば続けていくことができます!
 鳥取県のため、ぜひ私達と一緒に働きましょう!

 

 

  

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