地域幸福度(Well-Being)とは、「身体的・精神的・社会的に良好な状態にあること」を言い、1946年、世界保健機関(WHO)設立の際に考案された憲章の中で初めて言及されたものです。
WHOは、「健康とは、病気ではないとか、弱っていないというわけではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべて満たされた状態(Well-Being)にあること」としています。
国が推進しているデジタル田園都市国家構想では、「地域における豊かな暮らし」(Well-Being)と「持続可能な環境・社会・経済」(Sustainability)を実現し、地域で暮らす人々の心豊かな暮らし(Well-Being)の向上と、持続可能性の確保を目指しています。
地域のWell-Beingの向上にあたり、共通の指標(LWC指標)を利用することで、価値観や目的をすり合わせ、それぞれの取組の円滑な連携を図ることができるとされています。
LWC指標とは、Liveable Well-Being City指標の略で、客観指標(統計データ等)と主観指標(住民アンケート)のデータをバランスよく活用し、住民の「暮らしやすさ」と「幸福感(Well-Being)」を指標で数値化・可視化したものです。
※地域幸福度 (Well-Being) 指標とは、Liveable Well-Being City指標(LWC指標)の別称
LWC指標の構成
出典:LWC指標利活用ガイドブック(一般社団法人スマートシティ・インスティテュート)
(参考)
デジタル田園都市国家構想【デジタル庁】(外部リンク)
地域幸福度(Well-Being) 指標【一般社団法人スマートシティ・インスティテュート】(外部リンク)
鳥取県においても、地域幸福度(Well-Being)指標を今後の施策検討に活用するため、本アンケート調査を実施しました。
アンケート調査概要
1 調査名称
令和5年度地域幸福度(Well-Being)県民アンケート調査
2 調査対象
鳥取県在住者
3 調査方法
WEBアンケートフォーム(とっとり電子申請サービス)
4 調査期間
令和6年1月15日(月)~1月31日(水)
5 回答数
832件
アンケート調査結果
※一般社団法人スマートシティ・インスティテュートが提供するデータと分析ツールにより、鳥取県のWell-Being概要表を作成
- 回答者の年代別等の詳細については、下記ホームページよりご確認ください。
地域幸福度指標(Well-Being)ダッシュボード(個別調査;都道府県版)【一般社団法人スマートシティ・インスティテュート】(外部リンク)
(参考)
出典:地域幸福度(Well-Being)指標利活用ガイドブック(一般社団法人スマートシティ・イ
ンスティテュート)
若手職員による既成概念にとらわれないアイデアにより、結婚・出産・子育てや移住定住施策等を企画・立案することを目的として設置された「とっとり未来創造タスクフォース」の職員と、地域幸福度(Well-Being)指標の結果から見える鳥取県の現状を把握するとともに、今後の鳥取県をより良くするために優先的に取り組むべき政策等を若手目線で検討するワークショップを開催しました。
ワークショップの様子
意見概要
- 鳥取県の主観指標は全体的に高い傾向であったが、人口減少社会・中山間地域の課題である「買物・飲食」、「移動・交通」、「遊び・娯楽」の因子が低い。
- 若い人が求める「雇用機会の創出」を実現していくことが、重要テーマである。
- 県庁内にあるデータも活用して、客観指標の根拠を強化し、分析していくことも必要である。
- 企画立案する際のテーマ・課題を絞っていくことに、今後地域幸福度(Well-Being)指標を活用していきたい。