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久松十訓

「人心と一」(じんしんとひとつ)

私たちは住民の皆さんのために仕事をする存在であり、入庁したときに持っていた、周りの方々に「幸せになって欲しい」という志を忘れてはいけない。住民の心を一番大切にしなくてはいけない。


「挑戦の道」(ちょうせんのみち)

挑戦していかないと前に進めないところがあるし、黙っているとどんどん相対的に後退してしまう。前例踏襲ではなくて挑戦を続けることが県庁の中で過ごしていく我々の道筋、進むべきルートである。


自治と絆」(じち と きずな)

お金がない鳥取県が地域をまとめていくためには“参画”が必要。住民の皆さんと“みんなで一緒に自ら治める”という姿を作ることが欠かせず、“地域の絆”を失ってはいけない。むしろ小さなコミュニティーの中に、多様な人たちが顔見知りでいるということを生かそうということ。そのチャンスが鳥取県には備わっている。


「公正が柱」(こうせい が はしら)

“公正”を失った途端に私たちの信用というものが飛んでしまう。公正ということをやはりきちんと考えていかないといけないし、振り返ってみて、胸に手を当てるということは大切なこと。


「進取の志」(しんしゅのこころざし)

新しい技術の使い方を間違えると私達が支配されてしまったり、大切な自治というものを失ってしまうかもしれない。直接会って話を聞いて初めて伝わってくるものをネットに頼るようになると、たちまち私たちは砂上の楼閣になってしまう。そういう意味で、先端技術を使いこなしていくということを考える必要がある。また新しいことに挑戦していくパイオニアになることが我々に求められていることでもある。


「現実が源」(げんじつ が みなもと)

“バーチャル”に頼りすぎると現実は見えなくなる。現地に出かけていって初めて実態がわかる。カメラ越しで見ているだけでは、そこにいる人が何を考えてるかということを“わかった気”になってしまう。これは非常に危険なこと。現実を見るということ、最前線で集めてきたことをみんなで調整しながら行動を起こすことが大切。


「改善で力」(かいぜん でちから)

“時間やお金の無駄遣いをやめて、人間を酷使しない”という”カイゼン”が重要で、鳥取のような小規模な組織、自治体にとって非常に力になる。これで例えば時間を生み出すことができ、現場に出ることもできるようになる。また、仲間が失われることによる損失が減ってくればいい。何より、私たち自身、家庭生活と職場とを両立することができる。”カイゼン”は非常に重要だということ。


「迅速が上」(じんそく が じょう)

鳥取でよく言う「早いがごっつぉ」ということ。答えはわかっているがそのことをやるのに時間がかかるということは、行政ではよくある。鳥取県は行動主義。ただ座っているだけの県庁ではなくて、行動を起こしていく、そういう意味での迅速さが重要。大きな組織では、「さあ動くぞ」と言って動き始めるのに時間がかかる。小さな組織である鳥取県だから変わろうと思ったらすぐ変われる。そうした気風を作っていただきたい。


「言葉は宝」(ことば は たから)

大切なのは相手の心を掴むこと。特に行政は皆さんに納得してもらいながら進まなきゃいけない。だから言葉を大切にするべき。落語や漫才と一緒でまずは“掴み”。少し下手でもいい、この人いい人だな、信用できるなと思っていただけるかどうか。信頼関係ができれば話を聞いてもらえる。行政がうまく回るようになり、住民の皆さんの意見が反映されやすくなる、そのように考えていただきたい。


「植福の山」(しょくふくのやま)

「植福」(※)は鳥取県の役割だと思っている。種をまき、そこから何十年か経ちながらかもしれないが、木にたくさん実がなり幸福が人々にやってくる、こういう幸せの作り方が一番大切なんだと幸田露伴は言っている。みんなで「植福」の木を植えて10年、20年、30年とどんどん幸せが増えていくような公務員でありたいということ。誰1人取り残すことなく、誰1人省くことなく、それぞれの幸せの大きさや形で、住民の皆さんに感じていただけるような鳥取県を作っていただきたい。

(※) 幸田露伴の言葉、三福論、「惜福」「分福」「植福」3つの幸福の論考の中の、最後に出てくるもの。

  

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