「はぐくもう!6歳で視力1.0」にちなみ、6月10日は「こどもの目の日」に制定されています。
子どもたちの近視は増加傾向にあり、学校保健統計調査のデータもこれを裏付けています。下のグラフのとおり、裸眼視力が1.0未満の子どもの割合は小中高の全てで増加していて、令和4年度には小学生が約3分の1、中学生が約3分の2を占め、高校生では8割を超えています。30年前(平成4年度)と比較すると、小学生で10ポイント、中学生・高校生では20ポイント程度の増加です。
背景として、スマートフォンなどの利用によって近くを見る時間が増えたことに加え、外で過ごす時間が減少したことも指摘されています。
国内外の研究により、日光が近視の予防に有効であることが分かってきており、文部科学省も一日2時間程度屋外で過ごすことを推奨しています。
これから梅雨の季節に入りますが、それが明けるといよいよ夏休み。熱中症対策もしながら、外遊びなどを通じて日光と上手に付き合っていきたいですね。
本ページは、令和6年6月8日付「日本海新聞」掲載の同題コラム(鳥取県総務部統計課執筆)からの再録です。