毎年恒例のハイスクール考古学講座、今年も一泊二日の合宿形式で開催しました。「大学で考古学を学んでみたい」、「私の興味関心に合う考古学の分野を学べる大学は?」、「考古学専攻を卒業したら、どんな進路先があるの?」など、様々な不安や疑問にも県文化財専門職員がじっくりお答えするこの講座、今年は県外からの生徒さんも初めて参加してくれました。
今年の目玉は、大学で実際に考古学を教えている島根大学の平郡達哉先生を特別講師としてお招きし、「考古学とは?」と題した特別講義を取り入れたことです。先生のお話は高校生にも非常に分かり易い内容でしたが、100分を超える講義は、まるで実際に大学で「考古学概論」を受けているような気分に・・・。生徒さんたちの真剣な眼差しが印象的でした。
これまで「考古学=発掘調査」という漠然としたイメージを持っていた生徒さんたちには、土器実測や写真撮影といった整理作業に加え、レポートの作成まで、考古学専攻の学生が大学で取り組む内容をひととおり体験してもらいました。夜はくつろいだ雰囲気の中、大山青年の家での進学先相談などで大変盛り上がりました。
非常に意欲的に全てのスケジュールを無事こなしてくれた生徒さん、お疲れ様でした!「発掘調査での測量機材の使い方や、考古学の幅広い分野とその周辺領域との繋がりなど、知らなかったことをたくさん吸収でき、大学で考古学をより学んでみたくなった!」という感想をいただきました。
来年度も、さらにパワーアップしたハイスクール考古学講座をお届けしたいと思います!
写真1 平郡先生から出土遺物の解説を受ける生徒さん
写真2 史跡妻木晩田遺跡第42次発掘調査に参加!
写真3 皆で協力して土層断面図を作成!
写真4 弥生土器の実測にも取り組みました