《基 本 理 念》
ひとり親家庭等の自立した生活の確立と、
世代間の貧困の連鎖が解消され児童の健やかな育成が実現できる社会づくり
子育てと生計をひとりで担っているひとり親家庭等が、自らの力を発揮し生活の安定と向上を図り、自立した生活を営めるような支援体制を確立するとともに、貧困という問題を抱える家庭においては、世代を超えて貧困が連鎖することのないよう、鳥取県孤独・孤立を防ぐ温もりのある支え愛社会づくり推進条例も踏まえながら必要な環境整備等を図り、ひとり親家庭の児童の健やかな育成が実現する社会づくりを目指します。
この計画では、以下の4つの基本目標を柱とし、ひとり親家庭の自立支援の具体的な取組を示しています。
基本目標1 子育てや生活支援の充実
ひとり親家庭が安心して、子育てを行いながら、就業や就業に向けた職業訓練を受けることができるよう、市町村との連携のもと、ひとり親家庭の児童の学習支援、保育所への優先入所、多様な保育サービスの提供、放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の充実などの子育てサービスの充実を図るとともに、公営住宅の優先入居の推進など生活面への支援を行います。
また、就業や子育てをはじめとした生活面等に関する様々な悩みについて、身近なところにおいて相談を受け、支援策等に関する情報を提供するとともに、支援機関等に適切につなぐ相談機能の充実を図ります。
基本目標2 就業支援の推進
ひとり親は約9割が就業しているものの、収入が低い現状を踏まえ、ひとり親家庭等が安定的に収入を得ることにより、自立した生活を送ることができるよう、職業能力向上のための訓練、効果的な就業あっせん、就業機会の創出など、就業面での支援の充実を図ります。
基本目標3 共同親権の導入を踏まえた養育費確保等の支援の充実
国の養育費等相談支援センター等と連携し、養育費及び親子交流の取り決めや養育費の取得及び親子交流実施の促進に関する啓発や相談支援を行います。
また、相談に当たる母子父子自立支援員の資質向上を図ります。
基本目標4 経済的支援の充実
児童扶養手当の支給、母子父子寡婦福祉資金貸付金の適正な貸付けや医療費の助成を行い、ひとり親家庭等の生活の安定と向上及び自立を図ります。
また、各種経済的支援施策の周知を図り、支援を必要とする方に必要な支援が行き届くよう努めます。
鳥取県では、ひとり親家庭等の自立支援の在り方や施策の方向性を位置づけ、総合的な事業展開を図るために、五カ年の「鳥取県ひとり親家庭等自立促進計画」を策定しています。このたび、第4期計画(計画期間:令和7年4月~令和12年3月)に向けた改定の方向性を取りまとめましたので、県民の皆様からのご意見、ご提案をお寄せください。
募集期間 11月11日(月)~12月10日(火)
▪第4期鳥取県ひとり親家庭等自立促進計画の方向性(pdf:260KB)
▪意見募集チラシ(pdf:212KB)