TRY!(トライ)(正式名:トットリボーン!ユース、英語名:TottoReborn!Youth)は、脱炭素社会の実現に向けて普及啓発に取り組む鳥取県の学生チームです。令和5年度「COP28学生派遣事業」を機に集まった、環境問題に関心を持つ県内学生が、令和6年5月に設立しました。
また、参加学生は地球温暖化対策法に基づく鳥取県地球温暖化防止活動推進員(とっとりエコサポーターズ)の学生部会に所属しており、ゼロカーボンとっとり(鳥取県地球温暖化防止活動推進センター)のほか、県や県内高等教育機関が活動を支援しています。
TRY!設立知事報告の様子(令和6年5月)
子ども向けの再エネワークショップ
《令和6年度》(※12月末時点)
来場する親子連れの再エネへの関心を高めることを目的に、工作や実験を交えたワークショップやパネル展示を実施しました。
水素ロケットや風力発電等の実験ワークショップを実施し、実験を通して楽しみながらエネルギーについて解説しました。
水素ロケットや風力発電等の実験ワークショップ、パネル展示を実施しました。
フィンランド共和国トゥルク市と鳥取県との学生相互派遣
脱炭素社会の実現に向けて中心的役割を果たすことが期待されるユース世代の人材育成と各地のカーボンニュートラル実現を目的として、フィンランド共和国トゥルク市と鳥取県の学生らがお互いの国を訪問し、意見交換等を行いました。
今回の相互派遣は、一般社団法人イクレイ日本、トゥルク市、スカンジナビアササカワ財団、公立鳥取環境大学の支援により実現しました。また、世界全体の温室効果ガス排出量の約1/3を占める食の分野に注目して「食の循環」を活動テーマとしました。
交流や意見交換を通じ、両国の学生がお互いの取組に刺激を受け、連携した取り組みへの意欲が高まりました。また、トゥルク市からは「気候変動の解決策について自治体レベルだけでなく、大学や学生レベルでも鳥取と協力できることを本当に嬉しく思っている。」とコメントをいただきました。
○本県学生のフィンランド派遣
- 日程:令和6年9月24日~10月1日 (移動日含む)
公立鳥取環境大学4年生 黄 岩松 さん
公立鳥取環境大学4年生 下江 信之介 さん
鳥取大学3年生 瀧川 萌花 さん
公立鳥取環境大学 准教授 甲田 紫乃 さん
- 派遣前は「食の循環」に関する研修会やオンラインによる両国学生の顔合わせ等を行いました。
- フィンランドの現地では、「食の循環」に取り組む農園や飲食店、大学(トゥルク大、トゥルク応用科学大)での取組を視察し、両国学生が複数のグループに分かれて事業アイデアを考え発表しました。
○フィンランド学生の来県
- 日程:令和6年12月8日~12月12日 (移動日含む)
- 来県学生・市職員:
トゥルク大学の学生4名、職業訓練校の学生1名、トゥルク市職員1名
- 県内では、地域課題解決と「食の循環」に取り組む企業や大学での取組を視察したほか、公立鳥取環境大学において、両国学生が複数のグループに分かれて「脱炭素社会の実現に向けてフィンランドと鳥取の学生が一緒にできること」について考え発表しました。本県の学生は公立鳥取環境大と鳥取大から計16名(うちTRY!参加学生は9名)が参加しました。
講演会での活動発表
《令和6年度》(※12月末時点)
- 環境講演会(主催:香川県丸亀市、共催:香川県地球温暖化防止活動推進センター)
TRY!の活動や県の施策について講演をしました。参加者からは、次世代を担う若者が先進地のノウハウを学び、積極的に活動を行っていることや大学・県・民間が連携して支援していることに対して高い評価をいただきました。
<参考リンク>
*香川県地球温暖化防止活動推進センターのXへの投稿記事
- 第3回イクレイカフェ(主催:一般社団法人イクレイ日本)
イクレイ会員自治体の職員を対象に先進事例として発表をしました。TRY!の活動や県の施策についての講演及び意見交換を実施し、CO28への学生派遣やフィンランドとの相互派遣等の人材育成、県民への発信等に対しイクレイ日本事務局や加盟自治体から評価をいただきました。
<参考リンク>
*イクレイ日本のWEBサイトでの紹介
SNSでの活動情報発信
省エネ実践や環境保全活動、研修会等の日頃の活動状況を随時発信していますので、活動の様子をご覧ください。
●TRY! インスタグラムのページ へ移動します。