令和6年11月定例県議会付議案に対する知事提案理由説明要旨
これより、本議会に提案いたしました諸議案につきまして、その概要を御説明申し上げます。
本議会に提案いたしました議案は、
予算関係 5件
条例関係 9件
その他の案件 8件 の 合計22件であります。
なお、政府において今国会に総合経済対策補正予算を提出すると報じられており、本県としても、経済対策の効果を早期に実現するため、国の動きに即応し追加予算の上程を検討したいと存じますので、よろしくご理解のほどお願い申し上げます。
それでは、議案第1号 令和6年度鳥取県一般会計補正予算(第4号)につきまして御説明いたします。
まず、「安心・安全のふるさとづくり」です。
社会問題となっている強盗や特殊詐欺等による被害を防ぐため、高齢者世帯が行う防犯対策への助成や、若者の闇バイト等を防ぐ啓発などの緊急対策を講じるとともに、スマートフォン解析体制強化など、捜査能力の向上を図ることとします。
また、避難所の暑さ対策として移動式冷房設備の配備を進めるとともに、果樹カメムシ類の被害軽減を図るため、梨や柿の生産者が行う網かけ対策への緊急助成を行いつつ、被害要因の検証や農家への技術対策の周知徹底を行います。
次に、「活力あるふるさとづくり」です。
大阪・関西万博の開幕に併せ、団体バス旅行支援、誘客プロモーション、「名探偵コナン」ミステリーツアーなど、官民一体で本県への観光誘客を促進します。
また、県立美術館の開館に向け、山下清や円山応挙などの作品収集や、周辺施設とタイアップした「開館特別プレミアム共通パス」の販売を企画するとともに、5万トンクラスの大型クルーズ客船が寄港できるよう鳥取港の係留施設改良工事を実施します。
更に、淀江産業廃棄物管理型最終処分場の設置計画について、監督に当たる県としても、工事・運営等について安全性を厳正に追及していくため、「最終処分場安全監視顧問」の設置等、特別の監視・指導体制を整えます。
これらの事業費を計上いたしました結果、今回の補正予算は、38億2千万円余となり、補正後の予算総額は3,745億6千万円余となるものであります。
次に、補正予算以外の主な議案につきまして御説明いたします。
議案第21号 「職員の給与に関する条例」等の改正につきましては、県人事委員会勧告に基づき、職員給料表や期末・勤勉手当等について改定を行おうとするものであります。
議案第22号 「鳥取県産業廃棄物処理施設設置促進条例」の改正につきましては、物価上昇や他地域の状況等を踏まえ、最終処分場等の周辺地域振興整備事業に対する交付限度額を引き上げ、周辺地域の要請に応え事業を実施できるよう必要な対策を講じようとするものであります。
以上、本議会に提案いたしました付議案につきまして、その概要を御説明いたしました。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。