防災・危機管理情報


「第12回食パラダイス鳥取県米づくり研修会及び令和6年度農業試験場研究報告会」のアンケートで頂いたご意見・ご要望に関するご回答

2月28日(金)に大栄農村環境改善センター(北栄町)で開催された「第12回食パラダイス鳥取県米づくり研修会及び令和6年度農業試験場研究報告会」にご参加いただきありがとうございました。

皆様からアンケートで頂いたご意見・ご要望にご回答いたします。

ご不明な点がございましたら、ご遠慮なく連絡ください。

アンケートに対するご回答>>>PDF(サイズ:144KB)

  

アンケートに対するご回答

番号

ご質問・ご要望 ご回答
(1)

堆肥を10年もすると食味が落ちるのではないか?

堆肥連用により食味が低下する原因として、化成肥料を必要以上に施用しすぎている可能性が考えられます。
堆肥により向上した地力に応じて化成肥料の量を調整することで食味の低下を防ぐことが可能です。
(2) 堆肥はよい資材だと思うが、誰でも簡単に使用できない。
保管の問題、散布の問題をどう解決するかまで研究をお願いしたい。
散布の問題は課題として受け止めております。解決に向けた情報収集等に努めてまいります。
散布サービスを行っている事業者もありますので、ご検討ください。
(3) 未熟堆肥を散布すると雑草がよく生えると聞きますが、対策はありますか?
また、実際に発生した場合の対処法(効果のある除草剤)を教えてください。
完熟堆肥を使用することを推奨いたします。未熟堆肥は、雑草以外にもほ場や作物に悪影響を及ぼす可能性があります。
堆肥の腐熟度は、発芽率や酸素消費量などが指標としてありますので、成分分析票をご確認ください。
(4) カメムシに関しては近隣の県の状況も合わせて調べてほしい。 現在、国主催の対策会議、研究会、防除所会議等で近隣の県も含めて発生状況や試験概要の情報収集をしており、今後も継続して実施します。
また、他県での優良な研究成果を試験設計に活かし、本県に適した防除対策の確立を図っていきます。
(5) イネカメムシ対策について、もっと強い言葉で具体的な対策を言ってほしい。
効果があるとか防除時期も大事だが、みんなが防除するようなことを言ってほしい。
ご意見ありがとうございます。令和7年もイネカメムシの防除対策の徹底が必要な状況ですので、関係機関(普及所、JA、県庁、農試、防除所、市町村等)と一体となって、具体的な防除対策の周知および防除啓発を行っていきます。
また、防除の重要性を強く伝えることを意識して発表するよう心がけます。
(6) 生産コスト(資材代)や労働時間の比較を追加してほしい。 生産コストについては現在集計中であり、経営面、作業性の比較調査は今後この事業で実施予定です。
(7) リゾケア、鉄コーティングの価格、籾からの直播のデータがほしい。
コーティングを委託した場合の費用は、種子代を除くと乾籾1kgあたり(鉄+いもち病、初期害虫の2剤)で約2000円、リゾケアで約4000円です。※販売価格は変更される可能性はあります。ただし、それぞれの推奨播種量は乾籾でリゾケア2~2.5kg/10a、鉄4~5kg/10aといわれています。そのため播種量も考慮するとおおよそ同程度となります。催芽籾の湛水直播試験についても実施しており、'きぬむすめ’の栽培体系やカモ害回避のための水管理技術等は成果情報として掲載していますのでそちらもご確認ください。
(8) 乾田直播についての試験もしてほしい。 この事業では、移植主流の大規模水田経営体を対象に直播栽培体系を導入することを想定しています。そのため、乾田直播より作業性が似ていて、比較的導入の敷居が低いと想定される湛水直播のみを対象として試験をしています。しかし、情報収集は実施することや、現地からの要望が多いようであればこの事業に限らず今後試験を実施するなど、内部で検討していく所存です。
(9) 乾田直播についてデータはありますか?
直接試験したデータはありません。しかし、乾田直播についてもマイコス米等の情報を耳にすることも増えました。そのため、情報収集を実施することや、現地からの要望が多いようであればこの事業に限らず今後試験を実施するなど、内部で検討していく所存です。

(10)

直播の経営的評価を行ってください(コスト分析)。新技術の経営的評価を充分に行ってください。
生産者米価が上昇したが、依然収益は極めて悪いのが現状です。
生産コストについては現在集計中であり、経営面、作業性等の経営的評価は今後この事業で実施予定です。
(11) 直播ドローン散播は雑草の見分けがしにくく、雑草多発時に苦労するので、その辺りの注意喚起が必要では。
病害虫防除を省いている点も気になる。きちんと防除した上で費用対効果比較しては。
今年実施した現地試験区では雑草管理が問題になることはありませんでした。しかし、ドローン散播のデメリットの一つに雑草多発時は見分けがつきにくくなることはあるように感じています。次年度以降も引き続き、調査対象の経営体を増やして防除を含めた作業を確認しながら、今後この事業でドローン散播と条播のメリット、デメリットを取りまとめていく所存です。
(12) 早期(4月始め)の移植は高温対策に有効か? 遅く植えることによる高温回避が難しくなってきていることから、早期に移植することにより高温を回避できるか検討の余地はあると考えていますが、まずは情報収集に努めます。
(13) 研究内容の質向上。 研究の質向上に向けては、人材育成や技術継承とともに、研究外部評価や国や県の農政の方向性、生産者の皆様のご意見を反映しながら、今後とも努めて参ります。
(14) 会場が寒かった。 会場整備については、県産米改良協会の一員として、ご来場の皆様のニーズに確実に対応できるよう、連絡調整を迅速に行って参ります。
(15) 質問と回答のコーナーもパネルにしてほしい。 ご意見ありがとうございます。農業試験場が開催している公開セミナー等でのパネル化を検討したいと思います。
  
  
  

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