教育委員リレーコラム

  

卒業式

               鳥取県教育委員 松本美惠子

 昨年12月に教育委員に就任しました。今回が初めてのメールマガジンへの寄稿です。よろしくお願いします。

 3月といえば卒業式のシーズンです。教育委員として3月1日に鳥取西高等学校、3月8日に鳥取聾学校の卒業式に列席しました。

 鳥取聾学校は、幼稚部から2名、小学部から1名、高等部から2名の卒業生が一緒になっての卒業式でした。
 おわかれのことばの挨拶では(なお、手話のわからない列席者にはモニターにも文字が出ます。)、幼稚部の二人は、緊張しながらも無邪気にこれからしたいことを言葉と手話で一生懸命話していて、微笑ましい限りでした。
 小学部の卒業生は、幼稚部のちびちゃんたちから、6年経っているわけで、やはり大人になるんだなと思わせられるような堂々とした挨拶振りでした。
 高等部の卒業生の答辞は、発音練習にお母様と一緒になって懸命に練習したことなどを語られて、音の全くない世界でのその努力を思うと、涙が止まりませんでした。高等部の在校生の送辞がまた立派で、ひとつひとつの言葉が心に染み通ってくるような美しい声と発音でした。

 子どもの成長を見守り、子どもの生きる力、意欲を大事にして行かなければならないと、改めて感じさせられた卒業式でした。

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