教育委員リレーコラム

  

酷暑に思う

鳥取県教育委員会委員長 上山 弘子 上山委員の写真


 

この夏はとても暑かったですね。

 9月の初めにスクールミーティングで倉吉に行ってきました。
見学をした中学校の教室には扇風機がついていましたが、小学校では扇風機もない教室で子ども達は授業を受けていました。

 学校によってはPTAが購入しているところもあるようですが。三階建ての校舎の三階部分では、一階よりも3~4度も室温が高くなります。少しずつ夏休みが短くなり、子ども達は汗だく、先生方も本当に大変です。今年は
特別暑かったのですが、温暖化の影響はこれからもっと深刻になるように思います。暑い中を登下校させることが、本当に子ども達の為になるのか疑問です。

 ところで、最近、高校生の自転車マナーが悪いとよく聞きます。雨の日の傘さし運転、ヘッドフォンをしての運転等、県民の皆さまから苦情が寄せられています。継続して注意・指導を行うことはもちろんですが、生徒会等を通しての高校生の自発的な行動に期待したいところです。マナーについては、私達大人のマナーが充分でないことも一因ではないでしょうか。

 「自立した心豊かな人づくり」を基本理念に掲げてめざす時、学校だけが学習の場ではなく、家庭で、地域で学ぶことはたくさんあります。そのひとつがマナーです。

 どんな場面であっても大人として示すべき姿はあります。どうかそのことに気付いて子ども達を導いてほしいと思います。
 
 日本の、鳥取の将来を担うのは、目の前にいる子ども達です。この子ども達がそれぞれの持てる能力を発揮できるように、先生方はもちろん、保護者や地域の方が教え諭せる環境をつくっていくことが使命であると考えて
います。それは教育委員会が押しつけるばかりでなく、皆さんの自発的な行動、協働の取組みなどがあって出来ることです。ご協力をお願いします。

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