教育委員リレーコラム

  

成果は凡事徹底から

鳥取県教育委員 笠見 幸子 笠見委員の写真


 スカッとした青空、子どもたちの明るい声、活動的な動き・・・それらは見聞きする周りの者たちへ元気と生きる勇気を与えてくれる。私自身幾度となく生徒たちから元気や勇気をもらってきた。その都度、一層磨いてしっかりと学力をつけてやらねばならないと思った。
 
 前後するが学校現場にいた時、生徒たちの学ぶ意欲を醸成しようとして、まず取り組んだのが「凡事徹底」であった。呼ばれたら「ハイ」と返事をする、挨拶は声に出して自分から先にする、時間を守る、脱いだ履物はかかとを揃えて置く、腰骨は立てるなど、人間として当たり前で平凡なことではあるが、それを徹底して継続させるというものであった。案の定、功を奏して明るい活気ある学校生活のもとで学力・体力が向上してきたことを忘れはしない。

 今、「心とからだ いきいきキャンペーン」が県民運動として提唱されて久しい。
県民の皆さんにどれくらい認識されて取り組まれているのであろうか。朝食を食べる。挨拶をする。本を読む。外で遊ぶ。充分な睡眠。などこれらは決して子どものためだけではない。大人にとっても爽やかに生き、良い仕事をする基盤として重要なことである。子どもたちに口先であれこれ言うばかりでなく、家庭でなすこと、地域でなすこと、学校でなすこと、それぞれの場で大人も共に実践し、後ろ姿で徹底して教えていくことが大切である。
これによって各々が大きな成果を上げ、延いてはいきいきした鳥取県創りができると思うのである。

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