教育委員リレーコラム

  

子どもたちの教育は地域とともに

鳥取県教育委員会 委員 上山 弘子 上山委員の写真



 はじめまして。上山弘子と申します。

 教育委員の任命に当たっては、平成13年の法律改正で、保護者である者が委員に含まれるよう努めることとされており、私は、昨年12月より保護者の代表として教育委員を拝命いたしました。

 教育について、以前は特に不満や不足を感じたことはありませんでしたが、小学校でPTA会長を務め、PTA連合会で他校の様子も耳にし、県PTA協議会で県下の各連合会会長の方々と交流を深めるにつれ、自分の知らないこと、思いもつかないことがさまざまあることを痛感いたしました。

 私は、「鳥取県の子どもたちの幸せのために頑張りたい」と、議会で挨拶をさせていただきました。わが子の思いを受け止めることでさえ難しいことであるのに、まして鳥取県の子どもたちの思いを受け止めることは本当に大変なことです。

 ですが、次代を担う子どもたちの、そして保護者の思いを代弁することが保護者の立場でもある私の、教育委員としての重要な務めであると肝に銘じているところです。

 さて、鳥取県教育委員会では「心とからだ いきいき(食・読・遊・寝)キャンペーン」を推進していますが、皆さんご存知でしょうか。このキャンペーンで伝えようとしていることは「当たり前のこと」です。

 「当たり前のこと」が当たり前にできない現状については、いろいろと議論されるところではありますが、一人でも多くの方にこのキャンペーンの重要性を再認識してもらいたいと思います。保護者が子どもを育てることは当然ですが、地域の皆様にも子どもの安全と成長を見守る活動に是非ご協力いただきたいと思います。

 議論を交わして新たな施策を講じることも重要ですが、今を生きている子どもたちには待ったなしです。県民の皆さんが、今できることから関わってやって欲しいと思います。

 教育は、今やどの年齢の人たちもすべてが関わっていくべき最も大切な事項です。生涯学習という言葉は本来、自分自身の向上のために使われるのでしょうが、一生涯繋がっている地域社会の豊かな未来のために地域の子どもたちに目を向け、一緒に学んでいただけたらうれしい限りです。

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