自然保護監視員日記


 中部担当の自然保護監視員が、日々のパトロールの中で発見したこと、感じたこと等を綴りながら、中部地区の魅力的な自然の数々をご紹介します。
 

2017年5月31日

中国自然歩道 初夏の様子

 二十四節気(にじゅうしせっき)の1つ小満(しょうまん)を過ぎて、植物などの生物が太陽の光を浴びて成長し、正気に溢れてくる季節となりました。

 鳥取県中部管内には、琴浦町から三朝町までつながる中国自然歩道がありますが、その点検管理に出かけるとそれぞれの場所で初夏を実感する生き物に出会います。

中国自然歩道 三朝高原
中国自然歩道の様子
(三朝町の三朝高原コース 管内では珍しく竹林を通るコース)

 どこの自然歩道を歩いてもまず耳に入ってくるのは、野鳥や昆虫の鳴き声です。オオルリやホトトギスなどの夏鳥や、アオバトのさえずりは特徴的でよく耳にします。場所によっては、ハルゼミの鳴き声が聞こえるところもあります。ハルゼミは松林に生息する小型のセミで松林の減少により生息数が少なくなっており、鳥取県の準絶滅危惧に指定されています。

 そして、色とりどりの初夏の花々が目を楽しませてくれます。今回は、5月に見かけた植物の写真を紹介します。

ハナイカダ
葉の中心に花が咲き、実がなるハナイカダ

ウツギ
道路沿いによく見かけ、白い花が見事なウツギ

シライトソウ
白いブラシ状の花を咲かせるシライトソウ

マタタビ
この時期に葉が白くなるマタタビ

ガマズミ
白い小花が多数咲き見事なガマズミ

ヤマツツジ
歩道上に芽吹き、樹高数センチなのに朱色の鮮やかな花をつけるヤマツツジ

 その他にも、この時期は茎に泡玉がついているのをよく見かけます。
茎についた泡玉
茎についた泡玉

 よく見てみると中に昆虫が隠れていました。これは、アワフキムシ科のシロオビアワフキの幼虫が作る泡です。泡で巣を作って中に身を隠しています。


 関連リンク
  鳥取県内の中国自然歩道

中部総合事務所環境建築局 2017/05/31 in 植物,中国自然歩道,野鳥



問合せ先

中部総合事務所 環境建築局 環境・循環推進課

(自然公園担当)
電話:0858-23-3276  Fax:0858-23-3266

(野生鳥獣・狩猟免許担当)

電話:0858-23-3153  Fax:0858-23-3266

  
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