自然保護監視員日記


 中部担当の自然保護監視員が、日々のパトロールの中で発見したこと、感じたこと等を綴りながら、中部地区の魅力的な自然の数々をご紹介します。
 

2017年6月15日

打吹山でオオキンケイギクを駆除

 鳥取県では6月7日頃に梅雨入りしましたが、晴れの日が多く梅雨らしくない天気が続いています。山あいを訪れると、エゾアジサイやイワガラミの花が見ごろを迎えており、この時期らしい花を見ると梅雨を実感します。

木に絡みつくイワガラミ
木に絡みつくイワガラミ

 さて、6月3日(土)に打吹山にて特定外来生物「オオキンケイギク」の駆除作業を行いました。打吹山での駆除作業は平成24年から継続して行っており、今年で6年目になります。
 これに先立ち、前日に下見に訪れたところ、花の咲いたオオキンケイギクは全て抜き取られていました。おそらく自然保護に関心のある方が自主的に駆除されたのだと思います。このように自主的に活動されている方には頭が下がる思いです。

前日の下見の様子
前日の下見の様子(抜き取られていたオオキンケイギク)

 当日は、県自然保護ボランティア7名、倉吉市役所4名の参加のもと協働して抜き取り作業を行いました。参加者の皆さんはとても熱心に作業していただき、小さなオオキンケイギクも残さず駆除することができました。

当日の駆除風景
当日の駆除風景

小さなオオキンケイギクも残さず駆除
小さなオオキンケイギクも残さず駆除

 今回駆除したオオキンケイギクはガーデンバック1.5杯分で、重さは22.5Kgでした。

駆除したオオキンケイギクの一部
駆除したオオキンケイギクの一部

 もともと日本には生育しておらず人間によって持ち込まれたオオキンケイギクは、生態系などに被害を及ぼす恐れのあるもので、国が特定外来生物に指定しており、「栽培、保管、運搬、販売、譲渡、輸入、植える、蒔く」の行為が一切禁止されています。 外来種問題は、我が国の生物多様性にとって大きな危機の1つといわれていますが、打吹山で5年間駆除してもまだこれだけ多くのオオキンケイギクが生育することに「危機」という言葉の重みをひしひしと感じます。

関連リンク
 過去の駆除の様子(2年目3年目4年目、 5年目

中部総合事務所環境建築局 2017/06/15 in 県立自然公園,植物



問合せ先

中部総合事務所 環境建築局 環境・循環推進課

(自然公園担当)
電話:0858-23-3276  Fax:0858-23-3266

(野生鳥獣・狩猟免許担当)

電話:0858-23-3153  Fax:0858-23-3266

  
<2024年7月>
30123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031123
45678910

  このページの見方 

・記事のタイトルをクリックすると、全文が表示されます。

・「トップページ」をクリックすると、記事の一覧に戻ります。

・カレンダーの日付をクリックすると、その日の掲載記事が表示されます。
 (※ただし、選択できるのは下線がある日のみです。)

・カテゴリーの項目をクリックすると、そのカテゴリーに分類された記事が表示されます。

    Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000