2017年6月19日
6月7日から9日の3日間、土木システム科ではコンクリート実験を行いました。 コンクリートは街のいたるところに活用されており、土木技術には欠かすことができない要素の一つです。毎年土木システム科ではコンクリートの取扱いに関する理解を深めることを目的として、材料の配合から練混ぜ、テストピースの作成、試験方法などを学ぶ実習を行っています。 当日は中部地区生コンクリート協同組合様から講師をお招きし、鳥取短期大学 専攻科 住居・デザイン専攻の学生、倉吉校 木造建築科の生徒とともに実験を行いました。
まずはコンリートの配合表を記入します。 配合とは、水、セメント、砂利、砂などの混ぜ合わせる割合です。 配合によって、コンクリートの強度や性質が変わります。 セメントを計量しています。 砂を計量しています。 混和剤を計量しています。 練混ぜ工程です。 ミキサーという機械に計量した材料を投入し、練り混ぜていきます。 スランプ試験を行っています。 スランプ試験とは、生コンクリートの品質を表す指標の一つである流動性を測るための試験です。 スランプ値が大きいほど、生コンクリートの流動性が高くなります。 空気量の測定です。 テストピースに何%程度の空気が含まれているのかを測定しています。 コンクリートに含まれる空気の量によって流動性(スランプ)が変わり、空気量が1%多くなれば流動性は約2.5cm大きくなると言われています。 型に生コンクリートを入れ、テストピースを作成しています。 テストピース完成!
レイタンス除去を行っています。 レイタンス除去とは、コンクリート中に含まれる微粒子などが上昇してできた、空気を多く含む脆弱な物質を、コテなどで削りとる作業です。 コンクリートの打継ぎで付着性を良くするためや、ひび割れを防止するために、レイタンス除去を行います。 次は、キャッピングを行います。 製作したテストピースの上面は、わずかながらデコボコしています。 キャッピングとは、圧縮試験時に均一に力が加わるように、上面をツルツルにする作業です。 まずコンクリート上面に給水し、セメントペーストをなじみやすくさせます。 セメントペーストを、すりつけていきます。 仕上げに鉱油を塗布した塩ビシートを張り、厚ガラスで押さえ、キャッピングが完了します。 これで上面がツルツルになるわけですね。
型枠をはがして、固まったテストピース(コンクリート)を取り出していきます。 いいあんばいに固まってますね。 製作したテストピースは、現在、鳥取県建設技術センター様の水槽をお借りし、標準養生を行っています。水に漬けて養生することで、強度を高めることができるのですね。 養生後は、製作したテストピースを圧縮試験機にかけ、強度測定を行います。
2017/06/19 in 土木システム科,木造建築科
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