自然保護監視員日記


 中部担当の自然保護監視員が、日々のパトロールの中で発見したこと、感じたこと等を綴りながら、中部地区の魅力的な自然の数々をご紹介します。
 

2017年12月20日

東郷池探鳥会

 二十四節気の1つ大雪(たいせつ)を過ぎ、倉吉市から望む大山の山々は白く見え、本格的な冬の到来を実感します。

 さて、12月19日に湯梨浜町文化財保護委員会主催の東郷池探鳥会に参加しました。東郷池で見られる野鳥に関する知識を地元関係者に習得してもらい、東郷池の活性化に役立ててもらおうという主旨で開催されたものです。

東郷池探鳥会の様子
東郷池探鳥会の様子

 NPO法人日本野鳥の会鳥取支部の吉田良平理事、東郷湖・天神川サケの飼育放流プロジェクトの中前雄一郎代表を講師に、東郷池を一周して冬鳥を観察しました。

東郷池探鳥会の様子
東郷池探鳥会の様子(あやめ池公園)

 中前代表執筆の「地域限定手作り自然ガイドブック 東郷池周辺お散歩ガイド自然編野鳥の部」を片手に、講師の詳しい解説を聞きながらの探鳥会は、新しい発見や感動の連続でした。当日観察できた野鳥は、19種類(コブハクチョウ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、コガモ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、オカヨシガモ、オオバン、カイツブリ、カンムリカイツブリ、カワウ、セグロセキレイ、コサギ、トビ、スズメ、アオサギ)でした。

東郷池探鳥会の様子
東郷池探鳥会の様子(湯梨浜町下浅津)

東郷池周辺お散歩ガイド
東郷池周辺お散歩ガイド

 東郷池の自然を題材にして、地元の活性化につなげていこうという取り組みに大きな可能性を感じました。

 東郷池は、形が鶴のように見えることから別名「鶴の湖」と呼ばれており、野鳥の集団渡来地として県の鳥獣保護区に指定されています。鳥獣保護区では狩猟が禁止されており、野鳥にとって安全な場所であるため、多くの野鳥が集まっています。

鉢伏山から望む東郷池
東郷池(鉢伏山から望むと鶴の形に見える)

東郷池で見られる野鳥(カルガモ)
東郷池で見られる野鳥(カルガモ)
1年中見られる留鳥で、くちばしの先端が黄色なのが最大の特徴。

東郷池で見られる野鳥(キンクロハジロ)
東郷池で見られる野鳥(キンクロハジロ)
越冬のために飛来する冬鳥で、オスは頭部に冠羽があるのが最大の特徴。

 東郷池では、これから3月までは様々は冬鳥が観察できます。東郷池に野鳥観察に出かけてみませんか。

中部総合事務所環境建築局 2017/12/20 in 県立自然公園,野鳥



問合せ先

中部総合事務所 環境建築局 環境・循環推進課

(自然公園担当)
電話:0858-23-3276  Fax:0858-23-3266

(野生鳥獣・狩猟免許担当)

電話:0858-23-3153  Fax:0858-23-3266

  
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