自然保護監視員日記


 中部担当の自然保護監視員が、日々のパトロールの中で発見したこと、感じたこと等を綴りながら、中部地区の魅力的な自然の数々をご紹介します。
 

2018年1月25日

冬の風景

 二十四節気の1つ大寒(だいかん)を過ぎ、1年で最も寒さが厳しい頃となりました。

 今回は、1月に鳥取県中部地区で見かけた自然の風景や動植物を紹介します。

 1月中旬の寒さの厳しい日に、琴浦町内の作業小屋で氷柱(つらら)を見かけました。私が子供の頃はあちらこちらで氷柱を見かけたのですが、最近はあまり見かけなくなりました。 
 

作業小屋に出来たつらら
作業小屋に出来た氷柱(琴浦町)

 厳しい寒さの中でも、ヤブツバキの木は花を咲かせていました。雪の中でアトリなどの野鳥が元気に飛び回る姿も見られ、生き物の生命力には驚かされます。

ヤブツバキの花
雪の中で咲くヤブツバキの花(琴浦町)

 北栄町内の水田では、棒にカエルが刺さっているのを見かけました。これは、「モズのはやにえ」と呼ばれています。野鳥のモズは、昆虫や小動物を餌にする肉食性で、捕らえた獲物を枝などに突き刺しておく習性があります。このカエルは干からびていたので、時間がたっているものでしょう。果たして、モズはこのカエルを食べるのか気になるところです。

モズのはやにえ
モズのはやにえ(北栄町)

 倉吉市内の河川では、ヌートリアを見かけました。ヌートリアはもともと日本にはいません。本来は南アメリカに生息する動物です。日本には毛皮用として輸入され、飼育されていました。その後需要がなくなり、逃げ出したものなどが西日本を中心に野生化しています。

ヌートリア
ヌートリア (倉吉市)

 ヌートリアは、生態系や農林水産業に被害を及ぼすもので、国が特定外来生物に指定しており、「飼育、保管、運搬、販売、譲渡、輸入、野外に放つ」の行為が禁止されています。鳥取県中部地区では、池や河川で姿を見かけます。水稲や野菜などの農作物に被害があることから、防除が実施されています。

中部総合事務所環境建築局 2018/01/25 in 植物,野鳥



問合せ先

中部総合事務所 環境建築局 環境・循環推進課

(自然公園担当)
電話:0858-23-3276  Fax:0858-23-3266

(野生鳥獣・狩猟免許担当)

電話:0858-23-3153  Fax:0858-23-3266

  
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