木造建築科では例年、実習で家屋を新築するのですが、その最大の見せ場が「建前」です。
本来、建前とは骨組みの最上部へ「棟木(むなぎ)」を取り付ける際に、施主さんが末永い家屋の無事を祈り、そして近隣のみなさんへお披露目する行事で、お餅を撒いたり、お酒を振舞ったり、なんともおめでたい日本の伝統的な風習で、「棟上げ」とも呼ばれます。
今年度も木造建築科では、めでたく11月11日に建前が行われましたので、準備も含めてその様子をお伝えします。
墨入れと呼ばれる作業で加工箇所に線を引きます 手道具を使って材料を加工します
正確に加工されたほぞ穴
木材加工機も使って加工します 鉋(かんな)を使った柱の表面を削り仕上げ
材料を仮組して確かめます。写真は小屋組(屋根)の部分
そして、いよいよ建前当日。
組み上げ前に作業の無事を願い、四隅にお酒を撒き、塩と魚(尾頭付き)を置いてお清めを行いました
ここからは時間の経過に沿って組み上がってゆく様子をご覧ください。
9時45分作業開始です
20分経過
40分経過
1時間経過 休憩をはさみ
2時間経過
2時間30分経過
いよいよ本日のクライマックス、最上部へ「棟木(むなぎ)」の取り付けです。
木造建築科生徒全員息を合わせて、よいしょっ! おめでとうございま~す。
そして、さらに作業は続きます。
隅木(すみき)と呼ばれる屋根の隅部分を組み付けると、ほぼ家の形が見えてきました
それでは、生徒たちのカッコイイところをご覧ください。
いかがでしたか、本年度は生徒4名で見事、建前を終えることができました。
今後は屋根や外装、内装へと施工が進んでいきます。これからも折に触れ訓練の模様をお伝えしますので、お楽しみに。
そして、木造建築に興味がある皆さん、建築大工を目指す皆さん、伝統の技をぜひ一緒に学びませんか?
生徒の募集については当センターホームページなどをご覧ください。また、直接聞いてみたいことがあれば、遠慮なく問い合わせください。 お待ちしてま~す。