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2022年9月5日

この季節こそ、船通山 ~日焼けと密を避けて、「大山じゃない山」に登る~

 山登りというものは、やってみるとスカッとします。

 運動不足をジムの機械で「義務のように」解消するのとは違い、日によって変わる一期一会の景色を見、空気を吸い、ほほに当たる風に季節を感じるのですから…。

 

 それになんといっても、記者が働いているのは ああ、ふりむいても山、日野郡。

 そりゃあ登りたくもなるでしょう! そこに山があるんだもの。

 

 というわけで、比較的難易度が低く、多くの方がチャレンジしやすい日南町の船通山(せんつうざん)の登山レポートをお届けします。実施日から2か月近く経ってしまいましたが、まだまだ有効な内容です☆

 船通山の登山の手引きとしては、山里Loadにちなんの「よりみちにちなん 船通山」のページが詳しいので、このレポートでは、そこには載っていないお役立ち情報などをお伝えしていけたらいいな、と思います (^^)

 

 【実施日】202272日(土) 8時30分時点で気温32度(最終的に35度に達した)

 【装備】長袖の登山ウェア(首を覆うスタンドカラー付)、長ジャージ、帽子、軍手、

     運動靴(ゴム底がギザギザのタウンユース用。ひもは短くしっかり結んだ)

 【持ち物】快晴の予報・行程は往復約3時間・昼は下山後に食べる前提で、小リュックに

      麦茶(800ccの水筒)、水(500ccペットボトル)、おやつ

      腕時計、タオル、財布、スマホ、ティッシュ、絆創膏類、マスク予備、筆記用具、カメラ、

      折り畳み傘(雨具としてではなく、山頂での休憩時の日よけ用)

 【車内に】下山後の着替え用の半袖シャツ、凍らせた保冷剤と冷やした飲み物など。

 

 8時30分 道の駅日野川の郷でトイレ休憩 ※船通山のトイレは現在、修理中のため使用できませんでした。 

 9時05分 国道183号線の「川本橋」を右折→登山口への案内看板から林道へ→駐車場があるので、車を止めたら、徒歩で登山口へ向かいます。   

 【メモ】林道では車がすれ違いにくいですが、一般的に登山は早朝から行われますので、朝9時半くらいまでなら、下りてくる車に行き会うことはないでしょう。もし行き会っても、待避スペースは数か所ありました。

 案内看板(町道)   駐車場 自然案内の看板

 登山道入り口からしばらくは舗装された広い坂道です。20分ほどで着くキャンプ場の先で「一般コース」と「健脚コース」に分かれます。

 【メモ】2コースの分かれ目までは草が道に少しかぶさって見えにくく、間違ってキャンプ場の奥に行ってしまいましたが、キャンプ場には寄らずに、まっすぐ進んでください。2コースを案内する立て札があります。

 ※ちょうど毎年行われる草刈りの直前だったようです。9月5日現在は、草刈り後ですので、ここまで草は伸びていないでしょう。

 キャンプ場 分岐点までは繁茂している 分岐点の立て札

(↑キャンプ場)         (↑分岐点まで繁茂する草)   (↑分岐点の立て札)

 

 行きは健脚コースを選びました。

 分岐点から10分ほどのところに避難小屋があります。この付近でスマホの電波が入らなくなりましたが、さらに10分ほど進むと、再び電波をキャッチしていました(ひと安心)。

 

 健脚コースという名称ですが、しっかり手を岩にかけて、脚を上げて登るところや沢をまたぐ滑りやすいところは一部だけで、そこまでの健脚は求められない印象でした。

  ※ぶら下がるカバンはNG。必ずリュックで!

 

 片道1時間半のうち、時々立ち止まって水筒の麦茶を飲む小休止が数回。何せ、登山者が少ないので、道で立ち止まっても迷惑になりません。この日も山頂まで誰とも行き会いませんでした。

 また、頭を守るために帽子は被った方がよいものの、行程の大半が木立の中なので、日よけはほとんどいらず、涼しくはないけれど、うだるような暑さもありませんでした。

 とはいえ、麦茶は冷えていた方がいいです(苦笑)

 【メモ】途中にある湧き水「金明水(きんめいすい)」は水が止まっていることもありますので、お気をつけください。

 

 記者は虫に好かれやすいのですが、この日も道中ずっと、顔のまわりを飛ぶ虫がおり、途中、口に入り、目にも入られてしまいした。うわぁ!

 そこで登場するのが、ペットボトルの水です。すぐに水で目を洗い、うがいをしました。

 【メモ】登山に水を持参するのには、うがい、傷口の洗い流しのためでもあります。飲むなら、水以外から!

 

 日が差すところに出てきたら、もう頂上が見え始め、手前には特別天然記念物のイチイが茂っています。先に登頂していた人の声も聞こえてきました。

 10時30分 登頂。先客は2組。立派な碑と鳥居が迎えてくれる頂上はとても広々として、爽快です。

       今日が快晴でほんとうによかった!   (↓ふもとに広がる奥出雲の町)

 山頂の景色 眼下に広がる奥出雲のまち

 この船通山は、スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治した時に体内から出てきたという天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)が出現した地とされており、毎年728日はそれを祝した「宣揚祭(せんようさい)」が行われ、剣舞が舞われるのです。

 実は、記者が72日に登ったのも、その宣揚祭の取材の下見でした。しかしながら、前年に続き、今年もコロナのため一般向けには公開されませんでした…(泣)

 

 何度も登っているという先客の方と少しお話をしてから、下山を開始しました。

 【メモ】何時何分●●通過、と正確にタイムを計ってペース配分を組み立てたり、もっとハードな山に登るトレーニングとして、体力の回復具合を調べたりしている人もいますので、挨拶は必須ですが、雑談は相手の都合を尊重しましょう。

 

 帰りは一般コースを行きます。

 結論から言うと、難易度もさることながら、木立の中を進むので、2コースで見える景色にあまり差はありませんでした。

  ならば、行きも帰りも歩きやすい登山道が整備されている一般コースで十分に楽しめます。

 一般コースの階段 (←一般コースはずっとこんな感じです)

11時48分 ほぼノンストップで駐車場まで戻ってくれば、汗も疲れもほどよい具合。
     車に置いておいた替えの半袖シャツに着替えて、気持ちよく下山です♪

 

 道の駅で帰りのトイレ休憩の後は、一路、根雨に向かいます。
おめあては、根雨のミシュランそば屋「たたらや」さん。
 これが大山レベルの登山ならば、下山後はがっつり焼肉!と行きたいところですが、船通山は「ほどよい山」なので、涼しい蕎麦がすごくおいしい♪

 たたらやさんの鴨せいろ

 運動不足だけど近所をランニングするのはちょっとな…という方は、米子駅から1時間半の「奥日野ドライブ」にワクワクし、3時間のコンパクトな登山でスカッと達成感も手に入り、帰りにはおいしいもの…という「一日コース」にチャレンジされてみてはいかがでしょうか☆

 

 【メモ】

 久しぶりの登山でしたので、事前に1週間ほど仕事帰りに米子城跡を12往復して備えましたが、当日帰宅後も疲れはあまりなく、翌日も筋肉痛が出ることはありませんでした。

 平地のウォーキングと違って何かあってもすぐに車で助けに来れませんから、けっして登山を軽く考えてはいけませんが、船通山の一般コースは、ふつうの体力と平衡感覚があれば、少しの足慣らしですぐにチャレンジできるレベルでしょう。

 ふつうの体力のめやす…マイカー通勤をせず、駅やバス停まで片道15分は日々歩く。立ち仕事をしている。

             ウォーキングやスポーツを、たまにでもいいので、継続的にしている。

 

 おまけ・・・ほっこりする名札♡ 

 「お名前はぁ?」「スギちゃん!」

  すぎの名札

日野振興局 2022/09/05

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