2025年2月5日
2月3日は網代港地方卸売市場、賀露地方卸売市場の市場調査に行きました。 この日の網代には沖底船7隻の入港があり、2月1日から水揚げが解禁となった若松葉がにが1,100枚水揚げされていました。
漁業者からは今期の若松葉がにの獲れ方はまずまずといった話を聞いています。 若松葉がには2月末に漁期が終了するため水揚げされるのはわずか1ヶ月の期間限定です。 特に今期からは資源管理の取組を進めるため1航海当たりの水揚げ枚数制限が強化されました(1000枚→700枚)。 希少性は高くなりましたが、若松葉がには松葉がによりお求めやすい価格で、身は甘く、ジューシーな味わいが特徴です。ぜひ皆さんご賞味ください。 前月から引き続きアカガレイも安定した水揚げが続いています(2,100箱水揚げがありました)。漁業者さんも、この時期はアカガレイ、若松葉がに、松葉がに、エビ類等、狙うべき魚種が多く(それぞれ漁場が違う)、どの魚種を狙い水揚げを稼ぐか思案されていました。 他にもマダラや、モサエビ(クロザコエビ)、ドギ(ノロゲンゲ)等も水揚げがありました。
続いて賀露地方卸売市場の市場調査に向かいました。 賀露も解禁となった若松葉がにが2,800枚、アカガレイが1400箱、他にもアカハタ(ハツメ)、ヒレグロ等の水揚げありました。
若松葉がには水深250m程度で漁獲され、漁獲後、船内の水槽に活かして持ち帰りますが、どうも輸送中に死んでしまう個体も多いようです。 (若松葉がには脱皮して6ヶ月以内とまだ未熟で、深海から表層に揚げられる際の水温変化等でダメージを受けやすい) 測定する際も脚等が落ちないよう慎重に測らせて頂きました。
地元の方々にとって待望の若松葉がにの水揚げで、セリもいつも以上に活気がありました。 翌日の2月4日は県営境港水産物地方卸売市場に行きました。 この日の境港には田後船4隻、県漁協境港支所所属の沖底船3隻の水揚げがありました。
こちらも解禁となった若松葉がにが多く水揚げされており、松葉がにも水揚げがあり、松葉がには五輝星に認定された大型サイズも水揚げされています。
田後船は西側海域(浜田沖等)での操業が中心のようで、ノドグロ(アカムツ)アマダイ(アカアマダイ)、マフグ、アナゴ、アカエビ(ホッコクアカエビ)等様々な魚種が水揚げされていました。
今週は寒波による時化で沖底船も当分は出漁できないようです。 漁業者からはせっかく若松葉がにが解禁になったにも関わらず時化が続き仕事ができないと嘆きの声を多く聞きます。
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