3月27日網代港地方卸売市場、賀露地方卸売市場の市場調査に行きました。
網代には沖底船6隻の入港があり、ホタルイカは境港からの陸送分も含め350箱、アカガレイが340箱、ハタハタは200箱の水揚げがありました。


3月の上旬頃から網代ではホタルイカの順調な水揚げが見られます。
現在の主な漁場は兵庫県寄りの東側の海域のようです。他県の市況等が影響し、ホタルイカの相場は乱高下が激しいようですが、網代のホタルイカはほどよい大きさのようで高値が付く日もあるようです。
アカガレイは産卵後の個体が多くなってきました。
ハタハタはホタルイカに混じり獲れているようで、日によってムラがある模様。
この日は小型の1歳魚も少量ながら水揚げされており、来期以降に漁獲対象になるハタハタの加入が見られ少し安心しました。

他にも沖底のモサエビ(クロザコエビ)、沿岸イカ釣りでは数箱ですがスルメイカの水揚げもありました。

続いて賀露の市場調査に向かいました。
賀露は4隻入港でハタハタが2,170箱、アカガレイが1,270箱、ニギスが200箱、マフグ、ソウハチ、白バイ(エッチュウバイ)、活モサエビ等の水揚げがありました。



3月は県内の各港でハタハタの水揚げが平年より少ないですが見られています。
そのような中、この日の賀露の水揚げは今期では一番多いハタハタの水揚げでした。
今後の盛漁期に向け、さらに水揚げが上向いてくるかと期待し、漁業者にお話しを聞きましたが、「この日獲れたハタハタは局所的にいた群れがまとまって獲れた、獲れた次の日はほとんど獲れなかった」とのことで、やはり漁場にハタハタはそれほど多く来遊してきているという訳ではないようです。
ちなみに、2月25-27日に当場の第一鳥取丸にて春季のハタハタの漁期前調査を行っています。結果はこちら→https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1366764/R6hatahatagyokimaetyousaspring.pdf
今年の調査ではハタハタの分布密度は低く、今期のハタハタは前年並みで低調な漁獲になると予想しています。
賀露の沿岸ものの水揚げも見に行きました。


刺網のマダイ(沿岸の刺網にマイワシも混ざってかかっているようですね・・・)、コウイカ(墨止め処理)も水揚げされていました。