鳥取県の年間降水量は2000ミリを越しますが、鳥取砂丘内が水溜りになることはありません。
なぜなら砂は透水性がよく、降った雨はすぐに地下に浸透してしまうからです。
しかし透水性の悪い火山灰層や(写真1)、水を通さない基盤の岩石の不透水層には地下水として貯蓄されます。
唯一大きな水溜りが出来るところがあります。馬の背南側斜面下にあるオアシスと呼ばれるものです。
それは地下水が湧出してできるといわれています。
降水量が多いときは水深が1mを超えることがありプールのようになりますし、降水量が少ないときは枯れてしまい消滅してしまいます。
海、他の川につながっているわけではなく自然に消えていくものです。尻無川とも呼ばれます。
今年の4月には大きなオアシス(写真2)ができていましたが、5月中旬(写真3)から6月下旬(写真4)は降水量が少なかったためオアシスは縮小しついにオアシスは無くなってしまいました。
ところが昨日の大雨で一夜にして大きなオアシスが出現しました。(写真5)そしてそこに蛙が出現しました。詳細は次号です。(松尾レンジャー)
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写真1 火山灰露出地 雨水が浸透しにくい
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写真2 オアシス(2009年4月15日撮影)
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写真3 オアシス(2009年5月7日撮影)
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オアシス(2009年6月12日撮影)不透水層があるように見えます。
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写真4 オアシス(2009年6月20日撮影)
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写真5 オアシス(2009年6月22日撮影)
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オアシス(2009年6月22日撮影)水深10センチ程度
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オアシス(2009年6月23日撮影)長靴が浸かってしまうくらいの水深になりました。
砂丘事務所 2009/06/23